「音声のない劇」を演じる中国国家級無形文化遺産「中国練り粉人形」の展覧会

2020年1月7日

投稿:ミュージアムズ編集部

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「ちいさな世界の物語 中国練り粉人形展」

趙艶林『読書をする賈宝玉と黛玉』

 日中友好会館美術館(東京都文京区)では「ちいさな世界の物語 中国練り粉人形展」が2020年1月18日(土)~2月8日(土)の期間、開催されます。
 小麦粉や米粉に顔料などを混ぜ粘土のようにして使い、人物や動物などを形づくった中国の民間工芸、練り粉(ねりこ)人形。中国語では、「面塑(ミエンスー)」や「面花(ミエンホァ)」と呼ばれます。春節や中秋節、結婚式になると、手先の器用な主婦などが小麦粉などといった身近にある素材で贈り物やお供え物を作っていました。次第にこれを仕事にする職人が現れ、素材そのものを活かした素朴なものから色鮮やかで様々な形をしたものへと変わっていきました。清代末期になると、鑑賞を目的とした作品が数多く作られるようになり、現在では芸術性が評価され、上海や北京の練り粉人形は、中国の国家級無形文化遺産となっています。
 本展では、民間工芸・練り粉人形 82セットを一堂に展示する他、中国国家級無形文化遺産伝承人・趙艶林(ジャオ・イェンリン)をはじめ、省や市で認定された無形文化遺産伝承人による作品、コインサイズの超ミニチュア人形、さらには「機動戦士ガンダム((C)創通・サンライズ)」の粘土細工も登場するということです。

開催概要

  • 展覧会名:「ちいさな世界の物語 中国練り粉人形展」
  • 会期:  2020年1月18日(土)~2月8日(土)
  • 開館時間:10:00-17:00 日曜休館・入場無料
  • 会場:  日中友好会館美術館(東京都文京区後楽1-5-3)
  • 主催:  公益財団法人日中友好会館、上海工芸美術博物館
  • 協力:  上海民間文芸家協会、PAOSNET上海、上海工芸美術行業協会、上海工芸美術学会、上海市工芸美術設計協会、上海工芸美術研究所
  • 後援:  中華人民共和国駐日本国大使館、上海市人民政府新聞弁公室、中国文化センター、公益社団法人日中友好協会、日本国際貿易促進協会、一般財団法人日本中国文化交流協会、日中友好議員連盟、一般財団法人日中経済協会、中国民間芸術家協会、上海市対外文化交流協会