仏教伝来の路であるシルクロードを生涯のテーマに、数多くの作品を描かれた平山郁夫氏。本展は平山氏の没後10年を偲んでの展覧となり、悠久の時を超えて輝きを放つ、ロマンと祈りの想いに満ちた版画作品の数々が紹介されます。西武池袋本展の西武アート・フォーラムで3月6日(水)~12日(火)まで
作品紹介
「楼蘭の月」

- サイズ:36.5×53.5cm
- リトグラフ
平山氏は1959年以降、仏教伝来を主題とする一連の作品を発表し注目されました。さらに1960年代後半からは、仏教伝来の路を逆にたどるように、作品の主題がアジア西域、中近東、インドなどに広がるようになりました。平山氏はヨーロッパを始め、トルコ、パキスタン、インド、中国などにしばしば旅行されて、シルクロードの歴史遺構やその地に生活する人々を題材に、数多くの作品を描いております。
「平成洛中洛外図(左隻)」

- サイズ:55.6×112cm
- リトグラフ
洛中洛外図は、京都の市街(洛中)と郊外(洛外)を上空から俯瞰した構図で描かれた屏風絵として、古くから狩野永徳(かのう えいとく)など、著名な画家たちによって制作されてきました。世界各地を訪れて日本文化の源流を追い求めた平山氏の終着点の一つが京都と云われています。この作品の制作のため、平山氏はヘリコプターにも搭乗されて、京都の街を取材されました。
プロフィール
平山 郁夫(1930~2009)
- 1930年 広島県に生まれる
- 1952年 東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科卒業、前田青邨に師事
- 1967年 法隆寺金堂壁画再現事業に参画
- 1973年 東京藝術大学教授となる
- 1976年 日本芸術大賞受賞
- 1989年 東京藝術大学学長(第6代)に就任(~’95)
- 1998年 文化勲章受章
- 2001年 再び東京藝術大学学長(第8代)に就任(~’05)
- 2007年 東京国立近代美術館と広島県立美術館で回顧展を開催。
- 2009年 12月2日逝去。享年79歳
展覧会概要
- タイトル:‐仏教伝来とシルクロード‐ 平山郁夫 版画展
- 会期:2019年3月6日(水)~3月12日(火)
- 会場:西武池袋本店 6階(中央B8)=西武アート・フォーラム
- 最終日3月12日(火)は、当会場のみ午後4時にて閉場
西武池袋本店
- 住所:〒171-8569 東京都豊島区南池袋1-28-1
- 電話番号:03-3981-0111(大代表)
- 営業時間:10:00~21:00 *日・祝休日は~20:00(不定休)
- ホームページ:https://www.sogo-seibu.jp/ikebukuro/