※緊急事態宣言期間中は臨時休館となります。
企画展「こだわりのモノづくり~超絶技巧の世界~」が、日本美のミュージアムホテル、ホテル雅叙園東京(目黒区)の館内にある東京都指定有形文化財「百段階段」にて開催中です。

百段階段にまつわる百の縁起物を次々と紹介した「百段階段の百の縁起もの」(2021年1月1日~3月14日)に続き、今回は百段階段の床柱をはじめ、珍しい建材や匠の技の数々が紹介されるという企画。担当者さまの言葉を借りれば百段階段の「木」について掘り下げていく企画展となります。
展覧会のみどころ
日本の「伝統建築工匠の技」は、「和食」や「和紙」などに続き、昨年12月にはユネスコ無形文化遺産に登録されており、歴史的な建造物そのものだけでなく、それを支える匠の技への関心が高まっています。今回の企画展では、「百段階段」の細部に宿る、大工、画家、職人などあらゆる分野の匠の超絶技巧を体感しながら、今なお色褪せない“建築の美”に迫ります。
同時に、「工芸と素材」をテーマに、現代芸術と伝統工芸という新旧芸術作品を集めた作品展示も会場内随所で実施。5月23日(日)までの前期では、現代の神の手を持つ作家によるペーパークラフト作品を展示。6月1日(火)~6月25日(金)の後期では、漆工芸や組子細工などの伝統工芸作家による超絶技巧作品を展示し、新旧の作家の超絶技巧のコントラストを楽しめます。
新旧の神業が創り出す世界観
現在展示中のペーパークラフト作品や、部屋に設えた組子細工、螺鈿細工などは、顔を近づけて間近に見ると、繊細なその職人技に引き込まれます。この他にも20点を超える神業アート作品や、文化価値のある建物をはじめ、螺鈿や七宝細工、彩色木彫板など多彩な装飾品などもみどころ。




材料にも腕にも発想にも驚く先人の創作
訪れる人に愉しんでもらいたいという思いをカタチにした旧目黒雅叙園の様式美。百段階段を象徴する漁樵の間はまさに破格な豪華さを今もなお見ることができます。その床柱には、直径70cm、長さ3m80cm(左右同寸)、重さ約643kg、樹齢280~300年にもなる巨大な檜が採用されています。抜け出しているような錯覚まで感じる精巧な彫刻は、後から加えたものではなく一本の丸太から掘り起こされている点が見どころです。その他、槐(えんじゅ)や一位(いちい)、槇出節(まきでぶし)、黒柿などの銘木をはじめ、パオブラジルなど珍しい南米材など素材や造りなどさまざまな魅力を見ることができます。

百段茶房
見るだけではなく、実際に使われていた当時のように文化財建築を体感できる文化財喫茶です。お茶とお菓子を楽しみながら、86年前に百段階段を訪れた人々と同じように建築を満喫できます。(入場料とは別途で1名1,000円、税込)

オンライン限定チケットも各種発売
オンライン限定チケットは、組子キット付チケット、組子柄マスキングテープ付チケット、そしてギャラリートーク&文化財ガイドブック付特別見学会チケットが販売されます。
組子キット付チケット 1,800円(税込)

ご自身で組子を組んでコースターを作れる、組子キット付のチケット。伝統工芸の技をご自宅で楽しく体験できます。
組子柄マスキングテープ付チケット 1,300円(税込)
百段階段オリジナルグッズの組子柄マスキングテープ付のチケット。紅色&藤色の2つセットで、百段階段の中の組子障子にも用いられている縁起の良い麻の葉模様です。
ギャラリートーク&文化財ガイドブック付特別見学会チケット1,800円(税込)

ゆっくりと文化財見学を堪能したい人向けの特別見学会チケット。閉館後の文化財を解説付で観覧できます。さらに文化財ガイドブックのお土産付。※日時指定&定員制
開催概要
- 企画展名:「こだわりのモノづくり~超絶技巧の世界~」開催概要
- 開催時間:12:30~18:00 (最終入館17:30)
- 入場料:当日 1,000円 学生 500円 ※要学生証提示、未就学児無料
- 会場 :ホテル雅叙園東京内 東京都指定有形文化財「百段階段」
- チケット販売窓口 :[店頭]ホテル雅叙園東京 および 本展公式サイト内オンラインチケット
- お問合せ :03-5434-3140(イベント企画10:00~18:00)
開催期間
- 前期 / 2021年3月21日(日)~5月23日(日) ※4月13日(火)~4月19日(月)は休館
- 現代の超絶技巧作家たち 神の手による紙わざ~究極のペーパークラフト~
- 後期 / 2021年6月01日(火)~6月25日(金)
- 伝統工芸作家による匠の技と未来への発想
公式サイト展覧会ページ
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リソース
- ホテル雅叙園東京さま