※会期終了にともない画像表示を終了しました。

編集部撮影:10月1日の内覧会は台風一過の翌日で晴天、都民の日とあいまって結構な人手でした
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特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」<(東京国立博物館 平成館) 2018年10月2日(火)より開催中
東京国立博物館 平成館で特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」が2018年10月2日(火)より開催中です。千本釈迦堂の名で親しまれる京都の大報恩寺は、鎌倉時代の1220年(承久2年)に、義空上人が開創した古刹であり、洛中最古の木造建造物として国宝に指定されています。本尊は快慶の一番弟子、行快が制作した釈迦如来坐像で、このほか、運慶晩年の弟子・肥後定慶による六観音菩薩像がそろって残されています。本展覧会では、これら大報恩寺に伝わる数々の「慶派」の名品が紹介されます。この記事では特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」の見どころを画像を使い詳しくご紹介するとともに展示の様子等を会場レポートします。

- 特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」
- 2018年10月2日(火)~12月9日(日)
- 東京国立博物館 平成館特別第3・4室
※記事末尾に開館時間や休館日等の開催情報をまとめています。
報道内覧会より展示の様子など
昨年60万人を動員した特別展「運慶」に続き、快慶、定慶、行慶ら、慶派スーパースターの名品が出揃います。慶派の展覧会のシリーズがここに完結すると言っても過言ではありません。
展示は平成館特別第3・4室でややコンパクトではありますが、その分「慶派の魅力が凝縮された濃い内容」(本展ワーキンググループ サブチーフ 主任研究員の皿井さん)となっています。

報道内覧会にて編集部撮影
仏像を至近距離でじっくりと見ることができる展示方法が取られています。
会場内フォトスポット
カメラをコインロッカーに入れてしまわないようにご注意。一般の開館時間では、会場内は撮影禁止です。しかし、最後の「六観音菩薩像と肥後定慶」のセクションの「六観音菩薩像」のうち「聖観音菩薩立像」のみ会場内で撮影がOKです。フラッシュ、三脚、望遠レンズ等は禁止となります。その他、会場内の注意事項掲示をご確認のうえ撮影を。

特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」3つのみどころ
- 快慶、定慶、行快の名品がずらり!
- 「釈迦如来坐像」「十大弟子立像」を特別に同じ空間で展示
- 重文「六観音菩薩像」の光背を会期後半に外し、背中を間近で観覧できます!
大報恩寺(千本釈迦堂)について
鎌倉時代1220年に義空上人によって発願された真言宗智山派の寺院で2020年に開創800年を迎えます。本堂は応仁の乱をはじめとする幾多の戦果を免れ、洛中最古の木造建造物として国宝指定されています。京都では大報恩寺よりも千本釈迦堂の名前で知られていることが多いとのことです。秘仏本尊「釈迦如来坐像」が祀られる本堂が、釈迦信仰の中心地であり、京都を南北に縦断する千本通りが近くにあることがその名前の由来と言われています。
また「おかめ」発祥の地としても知られており、大報恩寺へお参りすると、縁結び、夫婦円満、子授けにご利益があると言われています。今回、「おかめちゃん」というキャラクターが本展覧会の広報を担当しています。
「釈迦如来坐像」「十大弟子立像」を特別に同じ空間で展示

大報恩寺の本尊で、同寺でも年に数回しか公開されない秘仏「釈迦如来坐像」(重要文化財)が寺外初公開されます。また「十大弟子立像」(重要文化財)は現在は同寺の霊宝堂に安置されていますが、当初は本堂にあり、「釈迦如来坐像」を囲むように安置されていました。本展では釈迦とその10人の弟子を、当初の本堂での安置状態を考慮し、特別に同じ展示空間で観覧出来ます。
重要文化財「六観音菩薩像」の光背を会期後半に外し、背中を間近で観覧できます!
仏像を360度から観覧できる展示手法は「運慶」展でも話題となりました。本展では「六観音菩薩像」を360度から観覧できるだけではなく、会期中の前半は光背をつけた本来の姿で、そして会期後半は光背を取り外した姿でその美しい背中までを間近で観ることが出来ます。是非、前後期両方観覧を。
- 光背付きのお姿は10月28日(日)まで
- 光背を取り外したお姿は10月30日(火)から
ショップも充実
本展でしか手に入らない描き下ろしイラストの入ったオリジナルグッズが販売中。まさに「聖☆おにいさん」の劇中にしばしば出てくるブッタの手作りTシャツそのもの。
展覧会概要

項目 | 内容 |
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展覧会名 | 特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」 |
会期 | 2018年10月2日(火)~12月9日(日) |
会場 | 東京国立博物館 平成館特別第3・4室 |
開館時間 | 9:30~17:00 金・土曜日、10/31、11/1は21:00まで 入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日 10月8日(月・祝)は開館、翌9日(火)は休館 |
主催 | 東京国立博物館 大報恩寺 読売新聞社 |
展覧会公式サイト | https://artexhibition.jp/kaikei-jokei2018/ |
問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
観覧料について
料金 | 当日 | 団体料金(20名以上) |
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一般 | 1,400円 | 1,200円 |
大学生 | 1,000円 | 800円 |
高校生 | 800円 | 600円 |
中学生以下無料、障がい者とその介護者1名は無料(障がい者手帳等の提示が必要)
- 特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」2展セット券もあります。(2,000円、正門チケット売場、展覧会公式サイト、各種プレイガイドで販売)