
国立新美術館にて2018年10月11日、来年開催される「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」展の記者発表会が行われました。同展は2019年4月に東京展、そして8月には大阪展が開催されます。編集部ではこの記者発表会を取材してきました。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」について
19世紀末、ハプスブルク帝国が終焉に向かう頃、ウィーンでは芸術においても新たな時代を求める動きが起こり、装飾性豊かな世紀末芸術が、絵画や建築、応用芸術、ファッションなど様々な分野で花開きました。2019年の日本・オーストリア外交樹立150周年を記念して開催される本展は国立新美術館(東京・六本木)、国立国際美術館(大阪・中之島)での開催となります。
本展は、モダンデザインへの萌芽とも言えるビーダーマイアー時代の銀器や絵画から世紀末芸術を代表するクリムトやシーレ、オットー・ヴァーグナー、アドルフ・ロース、ウィーン工房に至るまで、東京会場で約400点、大阪会場では約330点の作品により、ウィーン世紀末の華麗なる芸術世界とその革新性を紹介します。(プレスリリース)
記者発表会より

記者発表会にて編集部撮影
クリムト、シーレは日本でも人気があり、展覧会も度々行われてきましたが、今回はさらにその前のビーダ-マイアーの時代の芸術様式から幅広く扱い、19世紀から20世紀初頭にかけてのウィーン芸術が初めて体型的に紹介されていく、非常に大規模、かつユニークな展覧会になりそうです。ウィーン・ミュージアムは拡張工事のため2019年3月のはじめから2022年暮れまで一時閉館するため、同館始まって以来の規模で日本に数々の芸術品を貸し出すことが出来たということです。
これだけの数がオーストリア国外に出るのは最初で最後と思われます(読売新聞東京本社 福士 千恵子 取締役事業局長)
- 絵画、建築、応用芸術、音楽― ウィーン芸術文化の全容がわかる総合展
- クリムト47点、シーレ22点、ココシュカ17点、ウィーン世紀末の巨匠の作品が集結
※大阪展はクリムト18点、シーレ11点、ココシュカ8点 - ウィーン・ミュージアムの至宝が一同に
ウイーンミュージアム全面協力、東京展で約400点、大阪展で約330点と「通常の展覧会が2、3本できてしまうほどの規模」(学芸担当 国立新美術館 本橋 弥生 主任研究員)ということで、ウィーンでもこれほどの作品がならぶことはないそうです。

主催の読売新聞東京本社 福士 千恵子 取締役事業局長
主催(大阪展)の国立国際美術館 山梨 俊夫 館長
主催(東京展)の国立新美術館 青木 保 館長
駐日オーストリア大使 フーベルト・ハイッス 閣下
ウィーン・ミュージアム ウーズラ・ストーク 副館長
ウィーン・ミュージアム クリスティーナ・シュヴァルツ 財務部長
記者発表会にて編集部撮影
ウィーン・モダン
展覧会タイトルの「ウィーン・モダン」という言葉は、本展のための造語で「ウィーンの世紀末文化を、近代化(モダニズム)への過程という視点で読み解く」という意味合いが込められています。
開催概要
2019年4月に国立新美術館(東京・六本木)、8月より国立国際美術館(大阪・中之島)での開催となります。
東京展
項目 | 内容 |
---|---|
展覧会名 | 日本・オーストリア外交樹立150周年記念 「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」 |
会期 | 2019年4月24日(水)〜8月5日(月) |
休館日 | 火曜日 |
会場 | 国立新美術館 企画展示室1E(東京・六本木) |
主催 | 国立新美術館、ウィーン・ミュージアム、読売新聞社 |
お問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
展覧会HP | https://artexhibition.jp/wienmodern2019/ |
国立新美術館
- 〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
- 東京メトロ千代田線「乃木坂駅」青山霊園方面改札6出口(美術館直結) 東京メトロ日比谷線「六本木駅」4a出口から徒歩約5分 都営地下鉄大江戸線「六本木駅」7出口から徒歩約4分 ※美術館に駐車場はございません。
大阪展は2019年8月より
- 会場:国立国際美術館(大阪・中之島)
- 会期:2019年8月27日(火)~12月8日(日)