日本の陶製水洗便器の源「泉」?国産初の「陶製腰掛式水洗便器」を期間限定で公開
東京国立博物館で、現在開催中の東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」の関連展示として、国産初の「陶製腰掛式水洗便器」(復元品)が2018年10月16日(火)より期間限定で公開されます。この期間限定展示はTOTO株式会社の協力によるものです。
ニューヨークで、マルセル・デュシャンの「泉」が制作された1917年。日本では東洋陶器株式会社(現・TOTO株式会社)が創立されました。その便器を巡る偶然を契機として、TOTOの前身である日本陶器合名会社の製陶研究所で製造された国産初の「陶製腰掛式水洗便器」の復元品が東京国立 博物館で公開されることになりました。デュシャンの「泉」 と同時代、まだ下水道の概念さえ浸透していなかった日本で、「健康で文化的な生活を提供したい」との想いのもと、製造された日本の陶製水洗便器の源「泉」をぜひご覧ください。(プレスリリース)
実際に会場に行ってきました。
東京国立博物館 平成館の1Fラウンジにゴージャスな黒いパテーションが建てられ、そこに鎮座していました。こちらは特別展会場の外になるため、総合文化展(通常展示)のチケットのみで観覧可能です。

編集部撮影
編集部撮影
特別展会場の中で展示されているデュシャンの<<泉>>は芸術作品ですが、こちらは人々の生活を豊かにした「道具」としての展示ということになります。なんだか不思議な気持ちがしました。そして、蛇足ながら、写真撮影の許可をお願いする際、「モモモサーバーですが便器を撮影させていただけないでしょうか?」「便器ですね、どうぞ」みたいな謎な会話が交わされたことをついでにお伝えしておきます。
TOTO 国産初の「陶製腰掛式水洗便器」期間限定展示
- 期間:2018年10月16日(火)~11月18日(日)
- 場所:東京国立博物館平成館ラウンジ〔上野公園〕
特別展 「マルセル・デュシャンと日本美術」

「マルセル・デュシャンと日本美術」チラシ
展覧会の概要
項目 | 内容 |
---|---|
展覧会名 | 東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展 「マルセル・デュシャンと日本美術」 |
会期 | 2018年10月2日(火)~12月9日(日) |
会場 | 東京国立博物館 平成館特別第1・2室 |
開館時間 | 9:30~17:00 ※金曜・土曜、10月31日(水)、11月1日(木)は21:00まで開館) 入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日 |
展覧会公式サイト | http://www.duchamp2018.jp/ |
問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |