※会期終了にともない、一部画像の掲載を終了しました。

中:人形石柱 前3500年〜2500年頃 カルヤト・アルカァファ出土 サウジアラビア国立博物館蔵
右:人形石柱 前3500年〜2500年頃 カルヤト・アルカァファ出土 サウジアラビア国立博物館蔵
[aside]追記(2018年3月15日)
「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」は会期が5月13日(日)まで延長決定となりました。お見逃しなく!
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初代国王アブドゥルアジーズ王の遺品も展示、「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」
東京国立博物館 表慶館(東京・上野公園)で「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」が1月23日(火)より開催されています。。サウジアラビア王国の初代国王アブドゥルアジーズ王の遺品などが展示される注目のこの展覧会、一般公開に先立って行われた報道内覧会場より、その展示の様子や魅力をお伝えします。

[aside]関連記事
特別展「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展覧会の開催概要、展示内容とみどころなど、こちらに公式広報用写真をたくさん用いて詳しい紹介記事を書いています。こちらの記事もあわせてどうぞ。
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古代より交易路が張り巡らされ、人々と諸文明が行き交ったアラビア半島。
本展では、その躍動的な歴史と文化を示すサウジアラビア王国の至宝を日本で初めて公開します。100万年以上前にさかのぼるアジア最初の石器、5000年前に砂漠に立てられた人形石柱、ヘレニズム時代やローマ時代に賑わった古代都市からの出土品、イスラームの聖地マッカ(メッカ)のカァバ神殿で 17世紀に使われた扉、サウジアラビア初代国王の遺品(20世紀)など、約400点の貴重な文化財をとおして、アラビア半島の知られざる歴史をお楽しみください。(プレスリリースより)

報道内覧会当日、都内は4年ぶりの20センチを超える積雪に見舞われました。
「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」 開催概要

項目 | 内容 |
---|---|
展覧会名 | アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝 |
会場 | 東京国立博物館 表慶館(東京・上野公園) |
会期 | 2018年1月23日(火)から |
開館時間 | 午前9時30分から午後5時 金曜・土曜は午後9時まで(入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 毎週月曜日 2月12日(月・休)開館、2月13日(火)休館 |
観覧料 | 一般620円 大学生410円 高校生以下および満18歳未満、満70歳以上無料 |
主催 | 東京国立博物館 サウジアラビア王国サウジアラビア国家遺産観光庁 NHK 朝日新聞社 |
協賛 | サウジアラムコ |
公式サイト | http://www.tnm.jp/ |
東京国立博物館 表慶館へのアクセス
- 東京国立博物館 表慶館
- 〒110-0007 東京都台東区上野公園13-9
FAQ:特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」も同じチケットで観れますか?
- 特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」(3月11日まで)の観覧には別途観覧料が必要です。
- 総合文化展(平常展)は同じチケットで観覧できます。
- 1月28日(日)まで開催の「博物館に初もうで」、また2月25日(日)までの「刀剣鑑賞の歴史」も総合文化展(平常展)の会場内での展示のため「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」 のチケットで観覧できます。
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次のページより今回の展覧会における東京国立博物館の「2つの挑戦」について、また、報道内覧会での写真より「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」会場の様子をご紹介します。
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東京国立博物館の2つの挑戦!!
挑戦1:アラビアの伝統文化に触れよう!「アラビア体験」
アラビアの遊牧民テントが1月23日(火)~2月4日(日)の期間限定で東京国立博物館 表慶館前に設置されます。
これは、日本にアラビア語およびアラブ・イスラーム文化を紹介する活動を行っている「イマーム大学東京分校アラブ イスラーム学院」の協力によるもので、テント内では、アラブ世界で楽しまれているアラビックコーヒーに関する民具や、香炉、ナツメヤシの葉で編んだ敷物やかご、毛織物、伝統衣装などが展示されます。なかなか触れることのできないアラビアの伝統文化に触れることが出来ます。
先着でアラビックコーヒーとナツメヤシを無料配布!
サウジアラビアでは、家にお客様が訪ねてきた際にアラビックコーヒーとデーツ(ナツメヤシの実)でおもてなしをします。つきましては、さらに展覧会をお楽しみいただくために、アラビアの遊牧民テントが設置されている1月23日(火)~2月4日(日)の期間限定で、展覧会にお越しの皆様に、アラビックコーヒーとデーツを無料で振る舞わせていただきます。(プレスリリースより)
[aside]補足
無料配布は各日先着1,000名様とのことです。
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アラビックコーヒーとは?
アラビックコーヒーは日本で一般的に飲まれているコーヒーとは異なり、浅煎りのコーヒー豆を煮出し、カルダモンなどの香料を加えたコーヒーです。小さなカップを使用し、コーヒーが飲み終わると直ぐにコーヒーを注ぐというおもてなしのスタイルが一般的です。コーヒーには砂糖を入れませんが、その代わりに甘いデーツ(ナツメヤシの実)がコーヒーとともに供されます。デーツはサウジアラビアの日常生活に欠かせない食べものの一つです。(プレスリリース)
編集長も報道内覧会で試飲させてもらいましたが、ほんのりスパイスの香る、独特なコーヒーです。是非行かれる方はアラビックコーヒーを飲みながらアラビアの道に思いを馳せましょう。
全展示作品が撮影可能の展覧会
東京国立博物館 表慶館で行われる本展は、展示されている作品すべての写真撮影が可能です。 表慶館で行われる展覧会としては、実に画期的な試みとなります。また、重要文化財に指定されている表慶館自体を撮影できることも貴重な機会です。
表慶館について

明治33年(1900)、皇太子(後の大正天皇)のご成婚を記念して計画され、明治42年(1909)に開館した、日本ではじめての本格的な美術館です。設計は、J.コンドルの弟子で、東宮御所(現在の迎賓館)なども手がけた宮廷建築家の片山東熊。中央と左右に美しいドーム屋根をいただき、上層部の外壁面には製図用具、工具、楽器などをモチーフにしたレリーフがあります。明治末期の洋風建築を代表する建物として昭和53年(1978)、重要文化財に指定されました。。(プレスリリース)
表慶館は通常は公開されておらず、表慶館で行われる展覧会などがないと入ることが出来ません。今回表慶館で開催される展覧会にて展示作品すべての撮影が可能という貴重な機会。是非カメラをお忘れなく。
日本初公開の展示品の数々を是非ご撮影の上、SNSなどでご共有ください!(プレスリリース)
これは画期的なことで、まさに東京国立博物館の「挑戦」です。当サイトの別記事では展覧会場への入場前に、なるべくコインロッカーに荷物を預けることをオススメしていますが、この「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」ではカメラはロッカーに入れないで出しておきましょう!また、撮影は非商用利用のみ、フラッシュ、三脚・脚立を利用した撮影はNGです。他の観覧者の方の迷惑にならないようにも注意しましょう。
次のページから会場の様子を一足お先にお伝えいたします。
歴史本やニュースではわからない実物のアラビアの文化を感じるには是非会場に足を運んで直接展示物を観覧いただきたいなと思います。ぜひご参考に!
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次のページより展示の様子をご紹介
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写真でみる会場の様子
「道」をキーワードとに全5章に分けて時代順にサウジアラビア王国の歴史が紹介されます。



中:男性像 前4世紀〜前3世紀頃 ウラー出土 キング・サウード大学博物館蔵
右:男性像 前4世紀〜前3世紀頃 ウラー出土 キング・サウード大学博物館蔵



「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」
- アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝
- 東京国立博物館 表慶館(東京・上野公園)
- 2018年1月23日(火)から
3月18日(日)5月13日(日)
(取材協力:東京国立博物館様、「アラビアの道」広報事務局様)