
夏の人気者、森の王者クワガタとカブトムシ。虫取りに行くのは今でも夏休みのビッグイベント!今回はそんな夏の二大甲虫について調べてみました。
クワガタ

ツノ?それともノコギリ?
クワガタの頭に生えている二対のノコギリのようなもの。これは非常に大きなアゴです。クワガタは同じ種類でもアゴの長さや体長が全く違うという特徴があり、これらは幼虫の時の栄養状態で決まります。環境によって遺伝子の違いが発生する「エピゲノム」という現象なんだそうです。
強力な武器としてのアゴ
主に樹液や果実の糖分を摂取するため、またメスを確保するための戦に勝つためにアゴを巨大に進化させています。ちなみにクワガタのアゴは中空構造で、なかなか軽量に出来ています。
単純に体の大きいものが大きいアゴを持つ傾向となりますが、イコール強い個体とは限りません。栄養状態が悪くて小さい個体は機動力を生かし、大きい個体のスキをみて食べ物をゲットする場合もあるそうです。まるでゲームの世界みたいですね。
カブトムシ

アタマにはえているのは、ツノです
一方、「昆虫の王者」カブトムシ。頭に生えているのは外骨格。これは骨というか甲羅の一部です。
こちらは基本的に後天的な要素はありません。カブトムシの場合は、遺伝的に体の大きいものが大きいツノを持つとされています。
もちろん武器です。
樹木の表面のエサ場でライバルを追い出す時に使い、ツノで引っ掛けて相手を木の外へ放り投げます。カブトムシは一部の種類を除いては温厚な性格とされており、相手を排除してしまえば追って攻撃をすることはまずありません。
凶暴な種類も!
「一部を除き温厚」と書きましたが、「暴君」とさえ呼ばれるコーカサスカブトムシともなると相手がバラバラになるまで攻撃を続けることがあるくらい凶暴。このカブトムシは幼虫まで凶暴で、非常に気性が粗い種類として知られています。
クワガタXカブトムシ、どっちが強いの?
クワガタ、カブトムシとも個体差があるため一概には言えませんが…。クワガタが挟んで攻撃するのに対して、カブトムシはツノで引っ掛けて放り投げる戦法のため、リーチを長く取れる分、カブトムシの方が有利なようです。ちなみに引用した動画はゲームの画面ですね(笑)
YouTubeより
編集後記
海外でのクワガタ・カブトムシの人気についても調べたのですが、甲虫が大人気なのは日本だけみたいで、害虫扱いにされている国もあるようですね。日本だと子供番組のモチーフや、ゲームにも登場するのになんとも不思議な気持ちでした。ではまた。