- 修復写真(画像は剥落止め)
住友財団修復助成30年記念 「文化財よ、永遠に」
住友財団の創立30周年(2021年9月)を記念し、これまで同財団の助成により修復された文化財とその修復の軌跡をたどる展覧会、「文化財よ、永遠に」が2019年9月より東京(東京国立博物館、泉屋博古館分館)、京都(泉屋博古館)、福岡(九州国立博物館)の全国4会場にて順次開催中。
国宝5件、重要文化財22件のほか、全国各地で大切に守り伝えられてきた名品が一挙公開されます。 約50件にものぼる地方自治体指定文化財が展示される他、阪神淡路、能登半島、東日本、熊本など、大地震によって被災した文化財の状況とその修復も紹介されます。
2019年に修復完了 九州国立博物館にて展示
熊本県下でも最大級の大きさを誇る観音像が、2016年春の熊本地震により大きな被害を受けました。現在まさに修復が行われており、その過程で像内から江戸時代の修理にまつわる文書が発見され、数百年にわたって人々に大切に守られてきた歴史があらためて明らかとなりました。
- 千手観音菩薩立像 平安時代(12世紀) 熊本・千光寺蔵 九州国立博物館(福岡)
展覧会みどころ
- 修復によって蘇った名品の数々
- 世界最高水準の文化財修復技術の真髄
- 自然災害による損傷を乗り越えた文化財
全国4会場で同時期開催
各会場で異なる作品約30件が展示されます。仏像・絵画・文書・歴史資料など多彩な修復作品を一挙公開。
会場 | 会期 |
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東京国立博物館(東京・上野) | 2019年10月1日(火)~12月1日(日) |
泉屋博古館分館(東京・六本木) | 2019年9月10日(火)~10月27日(日) |
泉屋博古館(京都) | 2019年9月6日(金)~10月14日(月・祝) |
九州国立博物館(福岡) | 2019年9月10日(火)~11月4日(月・振休) |
展示品の一部
- 宝冠阿弥陀如来坐像 鎌倉時代(13世紀) 愛知・財賀寺蔵 東京国立博物館(東京)
- 重要文化財 千手観音菩薩立像 平安時代(9世紀) 福井・高成寺蔵 東京国立博物館(東京)
- [左]《かりくら》(右隻)木島櫻谷 1910年 京都・櫻谷文庫蔵 泉屋博古館分館(東京)
- [右]《五百羅漢図》狩野一信 江戸時代(19世紀) 東京・増上寺蔵 泉屋博古館分館(東京)
- [左]《比叡山真景図》池大雅 1762年 練馬区立美術館蔵 泉屋博古館分館(東京)
- [右]重要文化財《水月観音像》徐九方 1323年 泉屋博古館蔵
- 展示期間:泉屋博古館(京都)9/6(金)~9/23(祝)、泉屋博古館分館(東京)10/1(火)~10/27(日)
- [左]国宝《明月記》藤原定家 鎌倉時代(13世紀) 京都・冷泉家時雨亭文庫蔵 泉屋博古館(京都)
- [右]重要文化財《是害房絵巻》 南北朝時代(14世紀) 泉屋博古館蔵 泉屋博古館(京都)
- 大日如来坐像 平安~鎌倉時代(12~13世紀) 京都・浄瑠璃寺蔵 泉屋博古館(京都)
- [左]仏涅槃図 中国・清時代(17世紀) 長崎・春徳寺蔵 九州国立博物館(福岡)
- [右]混一疆理歴代国都地図 朝鮮時代(15~16世紀) 長崎・本光寺常盤歴史資料館蔵 九州国立博物館(福岡)
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開催概要(東京国立博物館)
項目 | 内容 |
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名称 | 住友財団修復助成30年記念 「文化財よ、永遠に」 |
会期 | 2019年10月1日(火)~12月1日(日) |
会場 | 東京国立博物館 本館特別4室・特別5室 |
開館時間 | 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) (ただし、金曜・土曜、11月3日(日)、11月4日(月・休)は21:00まで開館) |
休館日 | 月曜日、11月5日(火) (ただし、10月14日(月・祝)、11月4日(月・休)は開館) |
主催 | 住友財団、泉屋博古館、泉屋博古館分館 東京国立博物館、九州国立博物館 住友グループ各社 読売新聞社、京都新聞 |
後援 | 文化庁、美術院、国宝修理装潢師連盟 |
お問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
観覧料金
※総合文化展観覧料でご覧いただけます
- 一般620円(520円)、大学生410円(310円)
- ( )内は20名以上の団体料金
- 障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
- 高校生以下および満18歳未満,満70歳以上の方は無料です。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳,健康保険証,運転免許証など)をご提示ください。