恐竜を捕食?白亜紀の巨大ワニ 「デイノスクス」| 「大地のハンター展」 みどころその3(国立科学博物館)

投稿:M3PRESS編集部

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恐竜は最強ではなかった!?白亜紀の巨大ワニ「デイノスクス」の生体復元モデルが「大地のハンター展」に登場!(国立科学博物館)

デイノスクス ミュージアムパーク茨城県自然博物館 所蔵 編集部撮影

特別展「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」(開催中、国立科学博物館〈東京・上野公園〉)では、陸で捕食活動をしている動物が新旧・大小問わず展示されています。同展は、国立科学博物館所蔵の貴重な標本のコレクションを中心に、大型のワニやヘビ、ネコ科の哺乳類、フクロウなどの鳥類、トンボやハチなどの昆虫類をはじめとする300点以上の標本展示で構成される「科学展覧会の決定版」として話題を呼んでいるもの。(会期は6月13日〈日〉まで)

会場のようす 編集部撮影

本展の注目のひとつは白亜紀の巨大ワニ「デイノスクス」生体復元モデルの初公開。白亜紀には体長10メートルを超える巨大なワニが生息しており、このデイノスクスは中世代最大のワニ類で強大なハンターでもあり、ティラノサウルス科の恐竜をも捕食していたとされています。本記事では会場レポートの補足として、この巨大ワニ「デイノスクス」とその生体復元モデルについてもう少し語りたいと思います!

恐竜は最強ではなかった?

中生代に生息していた生き物として、まず思い浮かぶ恐竜。科博の「恐竜博2019」へ足を運んだ方もいるかも知れません。ティラノサウルス類やカルカロドントサウルス類といった獣脚類恐竜が白亜紀の支配的な大型脊椎動物であることは間違いありませんが、例外として体長10メートルを超える大型のワニ類であるデイノスクスがあげれらます。

現生ワニ類の中に含まれるデイノスクスは、フォリドサウルス類のサルコスクスと並ぶ白亜紀のワニ類としては例外的な大型種。推定体長は12メートルに達し、頭骨長は最大約130センチになると推定されています。現生で最大のイリエワニが体長6メートルということを考えるととてつもない大きさであることがわかります。

デイノスクスは半水生で、推定されるその生活様式から生息場所や獲物となる動物の種類などで獣脚類恐竜達との競合が避けられていたのではないかと考えられています。

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「大地のハンター展」会場で絶対見ておきたい!白亜紀に生息していた巨大ワニ「デイノスクス」

これが、白亜紀に生息していたデイノスクスの実物大生体復元モデル。この巨大な模型は最新の研究成果をもとに国立科学博物館の研究員による監修で制作、本展で初公開されたものです。

編集部撮影

ところで、実はこのデイノスクス、その骨格形態の全体像については未だ不明な状態です。本展ではこの巨大ワニを科学的データを元に実物大に復元するというプロジェクトを立ち上げました。これは世界的に見ても初の試みです。復元は、化石データを検証するところから始まり、現生ワニ類の系統学的位置を考慮しながら進められました。現生ワニ類との最大の違いはその巨大なサイズ。大きな動物ほど四肢の骨の太さは相対的に太くないと自重を支えきれないため、現生ワニ類を単純にスケールアップすれば良いというわけではないそうです。

こうした検証を元に起こされた設計図からマケット(小型模型)を作成、その後に実物大模型が制作されました。歯などの細かいパーツについて研究員による監修を行った後、着色されます。巨大なサイズのためそのまま運ぶことはできず、パーツごとに輸送して特別展の会場で組み立てたそうです。

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編集部撮影

生体復元モデルは水から上がってきた状態を再現しており、この大きさでも全体の6分の1程度というのは驚きです。

展示はこんなものも

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ハブ 国立科学博物館 所蔵

ヘビのコーナーのハブ。危険な生き物が危険な感じに展示されているのが本展の特徴でもあります。ぜひ会場でチェックしてみてください!

「大地のハンター展」は事前予約日時指定制

コロナ禍以前の展覧会は、まずは開幕から最初の土日に大きなピークがあり、少しして落ち着いた後で会期末に向けてまた混雑してくるというような傾向がありました。日時指定制だと確実に入館でき、ゆったりと観覧できるなどメリットも沢山ありますが、他の展覧会では予約枠が早期に終了してしまうケースもあったため、実際に見てみたい!と思った読者の方は早めに予定を立ててしまうことをオススメします。

「大地のハンター展」 開催概要

本展は事前予約日時指定制が採用されており、来場者は公式サイトより事前予約日時指定が必要となります。開館時間や休館日、予約方法等の詳細は決定次第、公式サイト等にてアナウンスされるとのことです。

  • 展覧会名:特別展「大地のハンター展 ~陸の上にも4億年~」
  • 会期:2021年3月9日(火)~6月13日(日) ※会期等は変更になる場合がございます。
  • 会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
  • 開館時間:9時~17時 ※入場は閉館時刻の30分前まで
  • 休館日:月曜日 ※ただし、3月29日(月)、4月26日(月)、5月3日(月・祝)・24日(月)・31日(月)、6月7日(月)は開館
  • 入場方法:ご入場されるすべてのお客様は公式サイトより事前予約日時指定)が必要です。
  • 入場料:一般・大学生2,000円、小・中・高校生600円(いずれも税込み) ※未就学児は無料。障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。
  • 主催:国立科学博物館、日本経済新聞社、BSテレビ東京
  • 協力:神奈川県立生命の星・地球博物館、北九州市立自然史・歴史博物館、京都大学、栗林自然科学写真研究所、群馬県立自然史博物館、東京医科歯科大学、栃木県立博物館、日本蛇族学術研究所、姫路科学館、ミュージアムパーク茨城県自然博物館、目黒寄生虫館、秋田書店、ミマキエンジニアリング、日経サイエンス、日経ナショナルジオグラフィック(順不同)
  • お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)03-5814-9898(FAX)

※今後の諸事情により、開館時間や休館日等について変更する場合があります。最新情報は公式サイト等でご確認ください。

大地のハンター展の公式サイト

http://daichi.exhn.jp/

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取材協力・リソース

  • 取材協力とリソース:国立科学博物館さま、特別展「大地のハンター展」 広報事務局さま
  • 記事中の会場写真及び動画は報道内覧会にて編集部が撮影したもの、編集部撮影と明記がないものについては、全て広報事務局さまご提供の広報用画像となります。

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