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「京都・醍醐寺 -真言密教の宇宙-」に行ってきた
六本木にあるサントリー美術館で「京都・醍醐寺 -真言密教の宇宙-」が2018年9月19日(水)より開催中です。(会期は11月11日(日)まで)2016年に中国の上海・西安で開催された展覧会では延べ80万人以上が来場し、大成功をおさめています。本展は中国展開催を記念して東京・福岡のニ会場で開催され、国宝34件、重要文化財43件と多数の貴重な寺宝が一挙に公開される貴重な展覧会となります。
この記事では「京都・醍醐寺 -真言密教の宇宙-」の見どころを広報画像を交えてご紹介するとともに、実際に会場で観てきた感想や混雑の状況などの現地情報も掲載しています。
//一部のクレジット表記を修正変更/プレゼントの応募を締切。ありがとうございました。/
初日に観覧した感想など会場レポート
最初から感想…

2018年秋の展覧会の中でも、個人的に非常に行きたいと思っていた美術展、居ても立ってもいられず業務を抜けて(!)初日に行ってきました。この後、オフィシャルとしての見どころ紹介を広報画像とともにご紹介しますが、まずは私の興奮を知って欲しいので冒頭に書きます(笑)。非常におすすめです。ありがたい展示なので東京巡りのコースに絶対いれて欲しいかなと!!!
874年に理源大師聖宝によって開創された真言密教の中核寺院のひとつ京都・山科の醍醐寺。その醍醐寺の歴史を示す約15万点もの寺宝から選りすぐりの名品達を紹介する本展ですが、入場するとまず、チラシのメインビジュアルである仏像・重要文化財「如意輪観音坐像」から展示が始まります。メインビジュアルがいきなり最初から展示されているというのも珍しい構成ですが、ともかく編集長はもう、冒頭で涙が出てきました。(※金色のモノに弱いということもありますが笑)時を超える仏の慈しみとか美の心が伝わる瞬間に出会え、素晴らしい体験をさせてもらえたと思いました。(あ、このへんの感じ方には個人差がございますので悪しからず…)
音声ガイドがオススメです
音声ガイド(550円)には藤村紀子氏による解説ナレーションの他、スペシャルトラックとして本展仏像大使である、みうらじゅん氏、いとうせいこう氏の仏像トークが収められています。これがとても楽しく、オモシロトークとともにポイントを押さえてくれていてオススメです。(内容については是非会場で!)
混雑と所要時間
初日は水曜日で平日、行ったのは午後4時すぎですが、まぁまぁ快適に観覧レベルの混雑でした。場所も良いので土日はもっと混雑するはずです。また、音声ガイドの間隔が比較的短いため人の流れがかなりゆっくりペースです。なので音声ガイドなしの方だと混雑している場合はなかなか先に進めず???となるのかなと思います。所要時間としては特に混雑していない状態で音声ガイドを聞きながら回って90分前後ということころでしょうか。別記事でも書こうと思ってますが「みほとけツアー」的に展覧会をハシゴしたりミッドタウンで食事したりするのにちょうど良いボリュームかと思います。

開催概要
項目 | 内容 |
---|---|
展覧会名称 | 京都・醍醐寺 -真言密教の宇宙- Daigoji Temple: A Shingon Esoteric Buddhist Universe in Kyoto |
会場 | サントリー美術館 |
会期 | 2018年9月19日(水)~11月11日(日) |
主催 | 総本山醍醐寺 サントリー美術館 日本経済新聞社 テレビ東京 BSジャパン |
展覧会公式HP | http://daigoji.exhn.jp/ |
2019年1月29日(火)からは福岡展も開催
- 会場:九州国立博物館
- 〒 818-0118 福岡県太宰府市石坂 4-7-2
- NTTハローダイヤル 050-5542-8600(午前8時~午後10時/年中無休)
- 博物館公式HP:http://www.kyuhaku.jp/
- 会期:2019年1月29日(火)~3月24日(日)
- 主催 :総本山醍醐寺、九州国立博物館・福岡県、西日本新聞社、日本経済新聞社、TVQ九州放送、BSジャパン
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「京都・醍醐寺 -真言密教の宇宙-」展覧会の内容とみどころ
醍醐寺について
京都・山科盆地にある醍醐寺は874年に理源大師聖宝によって開創された真言密教の中核寺院のひとつです。特に加持祈祷や修法などの真言密教の実践を重視する寺として発展し、その本尊となる彫刻や絵画、修法で用いられる仏具など九世紀の開創期からの名宝が数多く伝わっています。
展示のみどころと構成
展示は4章構成、平安時代の聖宝による開創の時代から、室町時代の戦乱を経て義演による寺の復興整備の時代までを時系列を追いながら、醍醐寺の歴史を示す約15万点もの寺宝から選りすぐりの名品達が紹介されます。
- 第1章 聖宝、醍醐寺を開く
- 第2章 真言密教を学び、修する
- 第3章 法脈を伝える-権力との結びつき-
- 第4 章 義演、醍醐寺を再びおこす
第1章 聖宝、醍醐寺を開く
平安時代・貞観十六年(874)に聖宝(832~909)が醍醐味の水が湧き出るという笠取山に草庵を結んで、准胝(じゅんでい)、如意輪の両観音菩薩像を安置し、醍醐寺が開創されます。聖宝の肖像や伝記、醍醐寺の縁起などから醍醐寺の草創期を概観します。
主な寺宝
第2章 真言密教を学び、修する
加持祈祷や修法などの真言密教の実践を重視した醍醐寺は、その効験により多くの天皇や貴族たちの心を捉えます。多くの僧が集まる根本道場と位置づけられた醍醐寺には、修法の本尊として欠くことのできない彫刻や絵画、また仏具等が蓄積されていきました。
主な寺宝
第3章 法脈を伝える-権力との結びつき-
十四代座主の勝覚が創建した醍醐寺三宝院を拠点とする三宝院流派、同院の院主は醍醐寺座主を兼ねることも多く、足利尊氏、足利義満など時の為政者から帰依を受けることで寺は繁栄を遂げていきます。法脈の相承と繁栄の歴史を文書・書跡からひもといていきます。
主な寺宝
第4 章 義演、醍醐寺を再びおこす
十六世紀末に第八十代座主となった義演は、豊臣秀吉などからの保護を受け、戦乱により荒廃した伽藍の復興整備を進めました。慶長三年(1598)春の醍醐の花見は、桃山文化の華麗なる文化を象徴する出来事として知られます。また、義演は醍醐寺伝来の膨大な古文書、聖教の書写整理を行ったことでも知られています。
主な寺宝
開催概要
項目 | 内容 |
---|---|
展覧会名称 | 京都・醍醐寺 -真言密教の宇宙- Daigoji Temple: A Shingon Esoteric Buddhist Universe in Kyoto |
会場 | サントリー美術館 |
会期 | 2018年9月19日(水)~11月11日(日) |
主催 | 総本山醍醐寺 サントリー美術館 日本経済新聞社 テレビ東京 BSジャパン |
展覧会公式HP | http://daigoji.exhn.jp/ |
サントリー美術館へのアクセス
- サントリー美術館(東京ミッドタウン ガレリア3階)
- 〒107-8643 東京都港区赤坂9-7-4
- TEL.03-3479-8600
2019年1月29日(火)からは福岡展も開催
- 会場:九州国立博物館
- 〒 818-0118 福岡県太宰府市石坂 4-7-2
- NTTハローダイヤル 050-5542-8600(午前8時~午後10時/年中無休)
- 博物館公式HP:http://www.kyuhaku.jp/
- 会期:2019年1月29日(火)~3月24日(日)
- 主催 :総本山醍醐寺、九州国立博物館・福岡県、西日本新聞社、日本経済新聞社、TVQ九州放送、BSジャパン