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特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」 東京都江戸東京博物館にて7月6日(土)より
東京都江戸東京博物館( 両国)で、特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」が7月6日(土)より開幕。(会期は8月25日(日)まで)本展は、江戸時代のスポーツの前史から1964年の東京オリンピック・パラリンピック開催までの歴史を展観することで、スポーツとオリンピックを日本の視点から見直してみるという試みであり、TOKYO2020の公認プログラムとして、来る東京2020大会を盛り上げていきます。編集部では開幕に先がけ、7月5日(金)に開催された報道内覧会を取材してきました。
- 写真はすべて報道内覧会にて編集部撮影。写真及び文章の無断転載、引用等の一切を禁止します。
スポーツとオリンピックを応援する、熱い男、松岡修造さんが来場!
報道内覧会の会場には、本展の音声ガイドナビゲーターも努めている松岡修造さんがご来場。自身の音声ガイドを実際に聞きながら熱心に観覧されました。記者に感想を聞かれると「とてもわかりやすい!」と自画自賛コメント!


「選手も、観る方も一生に一度の”自分ピック”。オリンピックに興味の無い人にも、どれだけ参加してもらえるようにするか、2020東京大会が終わったら灰になって燃え尽きるくらいの気持ちで想いを伝えていきたい。」と 東京2020大会 への想いを語られました。

※道中羽織は本展出展作品のレプリカ、会期中は体験コーナーに設置されます。
「日本のスポーツ文化って知ってるか!ここ(本展)に来れば何かが変わる。心を一つに日本を感じろ!」(松岡さん)さすが!熱い!
展示会場
会場は全5セクション。江戸時代の「スポーツ」前史から近代スポーツの成り立ち、日本のオリンピック初出場から、戦争の影の中に幻と消えた1940年東京大会、そして戦後の1964年東京オリンピック、来る2020東京大会まで、当時の資料や選手が実際に使用した道具などを交え、その歴史とともに展示されています。





江戸時代のポロ!?

- 打鞠(だきゅう)という江戸時代の競技。馬上より網のついた杖を操り、地面のマリをすくってゴールに投げ入れるという、ポロのようなもので、人馬がぶつかり合う激しい競技でもあったようです。
伝説の相撲取り

- 展示ケース中央は雷電為右衛門の道中羽織。雷電右衛門[1767(明和4)年~1825(文政8)年]は197センチ、170Kgの巨体を誇ったという江戸時代の伝説的な力士。生涯で負けたことが10回しかなかったそうです。なお、江戸時代の相撲には勝ち負けはありましたが、優勝という概念がなく、場所を通じての優勝が決定する方式になるのは明治以降ということです。
TVのバラエティー番組みたいだった!?運動会のルーツ

- 写真は『「懐中覚」より横須賀製鉄所で行われた運動会の様子』。1868年に横須賀で行われた、フランス人技術者と日本人との親睦を図るイベントの図ですが、綱渡り、油を塗った柱を登る、さらには車で斜面を滑り降りる途中に頭上の穴に棒を通すという珍競技も!しかもこの競技、失敗すると頭から水をかぶるというTV番組のようなルール。当日は多くの見物人で賑わったそうです。
取材後記
通路も広く取られており、混雑しても比較的快適に観覧できるのではという印象の会場内、基本的に撮影はNGですが、ところどころに撮影OKな展示物がありますのでカメラはロッカーに入れない方が良いでしょう。
そして、松岡修造さんが自ら「わかりやすい!」と仰っていましたが、音声ガイドを聴きながらの観覧がオススメです。平易な言い回しで、わかりやすく、楽しい音声ガイドに仕上がっています。江戸時代の珍しい前史スポーツの紹介から戦前、戦後のスポーツの発展とオリンピックへの歴史を順に追って体験でき、むしろオリンピックに興味のない方にこそ見てもらいたい展覧会だと思いました。松岡さんもおっしゃるように「ここにくれば自分の中の何か」がきっと変わります!
特別展「江戸のスポーツと東京オリンピック」
※観覧料他詳細につきましては、東京都江戸東京博物館の公式サイトをご確認下さい。 https://www.edo-tokyo-museum.or.jp
- 会期:2019年7月6日(土)~8月25日(日)
- 会場:東京都江戸東京博物館 1階 特別展示室 (東京都墨田区横網1丁目4番1号)
- 開館時間:午前9時30分~午後5時30分
- 土曜日は午後7時30分まで
- 7月19日・26日、8月2日・9日・16日・23日(各金曜日)は午後9時まで ※入館は閉館の30分前まで
- 休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)
- お問い合わせ 東京都江戸東京博物館 TEL:03-3626-9974(代表)