【まるで写真】犬塚勉の展覧会が川崎市市民ミュージアムで [展覧会みどころ紹介]

2019年8月30日

投稿:ミュージアムズ編集部

 川崎市市民ミュージアムでは、2019年10月12日(土) – 2019年12月15日(日)の期間、 企画展「犬塚 勉 風景が芸術になる」を開催、 犬塚勉の画家としてのはじまりから、 画風を確立させた晩年の5年間の作品を中心に100点が展示され、 画家・犬塚勉の足跡をたどります。
 本展は、 草の一本一本まで丁寧に描き込まれた作品を間近で鑑賞でき、開発によって移り変わってしまった郊外の風景や、山を登った人だけが知る世界を見ることができる展覧会です。
 また、 会期中には東海大学学芸員資格課程の学生と協力したワークショップも開催、 犬塚 勉のさらなる魅力に迫ります 。

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犬塚 勉(いぬづかつとむ、1949-1988)

 犬塚 勉は、 川崎市に生まれ、 豊かな自然の残る西多摩郡稲城村(現・稲城市)で少年時代を過ごしました。 小学校時代に見た三沢川の光景が描きたいという思いから画家を志し、 東京学芸大学に進学。大学院修了後は、 中学校の美術教師をしながら、 画家となることをめざしていました。
 しかし、 ようやく独自の画風を確立した矢先に、 38歳の短い生涯を谷川岳で終えています。志半ばながら、 犬塚の遺した作品は、 遺族によって大切に保管されました。
 そして没後20年にあたる2009年7月にNHKの『日曜美術館』で作品が紹介されると、 “犬塚の風景画” は一躍注目され、 いまなお多くの人を魅了し、 愛され続けています。
 特定の場所を精密に描いた犬塚の作品は、 精緻に再現された風景画でありながら、 観る人それぞれの記憶の中に残るある日の光景を想起させ、 懐かしささえ感じさせます。

作品紹介

  • 《梅雨の晴れ間⦆1986年 アクリル・キャンバス 個人蔵
  • [左] 《ブナ》1988年 アクリル・キャンバス 個人蔵
  • [右] 《ブナの森を訪れて》1988年 アクリル・板 個人蔵
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  • 《林の方へ⦆1985年 アクリル・板 個人蔵
  • [左] 《6月の栗の木の下より⦆1986年 アクリル・キャンバス 個人蔵
  • [中] 《縞リスの食卓⦆1987年 アクリル・キャンバス 個人蔵
  • [右] 《森の昼食》1987年 アクリル・キャンバス 多摩信用金庫蔵
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開催概要

※10月20日(日)川崎市中原区民祭の日、11月1日(金)開館記念日は、観覧料が無料になります。

  • 展覧会名:「犬塚 勉 風景が芸術になる」
  • 会場:川崎市市民ミュージアム 企画展示室2
  • 期間:2019年10月12日(土) – 2019年12月15日(日)
  • 休館日:毎週月曜日(ただし10月14日、11月4日は開館)、10月23日(水)、11月5日(火)
  • 観覧料:一般 700(560)円、学生・65歳以上 500(400)円、中学生以下 無料
  • ※()内は20名以上の団体料金。
  • ※障害者手帳等をお持ちの方およびその介護者は無料。
  • 主催:川崎市市民ミュージアム
  • 協力:東海大学課程資格教育センター / 教養学部芸術学科