[会期終了]「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」誕生秘話も 「変幻自在!北斎のウォーターワールド」すみだ北斎美術館(両国)に

2018年4月23日

投稿:M3PRESS編集部

会期終了にともない、一部の画像の表示を終了しました。

すみだ北斎美術館 企画展「変幻自在!北斎のウォーターワールド」 チラシ
すみだ北斎美術館 企画展「変幻自在!北斎のウォーターワールド」 チラシ
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北斎の”超絶技巧”ここに!「変幻自在!北斎のウォーターワールド」

すみだ北斎美術館(両国)で2018年4月24日(火)より6月10日(日)まで企画展「変幻自在!北斎のウォーターワールド」が開催されます。あの「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をはじめ、葛飾北斎と北斎一門の描く変幻自在な水の姿を展示をさまざまな角度から紹介する展覧会とのことで、爽やかな季節にふさわしい展示になりそうです。

この記事では「変幻自在!北斎のウォーターワールド」の見どころや関連イベントなど、広報用写真と報道内覧会での取材写真をふんだんい使って紹介していきたいと思います。北斎作品の実物を未見の方も、ぜひご一読いただいてお出かけの参考にしていただければと思います!

プレス内覧会の司会・葛飾ふとめ・ぎょろめのお二人
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葛飾ふとめさん。ウクレレも披露?

「変幻自在!北斎のウォーターワールド」開催概要

前後期で展示替えがあります。特に「諸国滝巡り」は前後期両方を観覧することで全部を網羅することができます。映画同様、展覧会も会期中にできれば何回か足を運ぶと、より深く北斎に触れることができるかと思います。

項目内容
展覧会名変幻自在!北斎のウォーターワールド
会期2018年4月24日(火)~ 6月10日(日)
前期:4月24日(火)~ 5月20日(日)
後期:5月22日(火)~ 6月10日(日)
開館時間9:30-17:30(入館は17:00まで)
休館日毎週月曜日
主催墨田区・すみだ北斎美術館
お問い合わせすみだ北斎美術館

観覧料

本展のチケットでAURORA(常設展示室)もご覧になれます。(会期中観覧日当日に限ります)

項目料金団体の場合の料金
一般1,000円800円
高校生・大学生700円560円
中学生300円240円
65歳以上700円560円
障がい者300円240円
  • 団体は有料のお客様20名以上。
  • 小学生以下は無料。
  • 中学生・高校生・大学生(高専、専門学校、専修学校生含む)は生徒手帳または学生証をご提示ください。
  • 65歳以上の方は年齢を証明できるものをご提示ください。
  • 身体障がい者手帳、愛の手帳、療育手帳、精神障がい者保健福祉手帳、被爆者健康手帳などをお持ちの方及びその付添の1名まで障がい者料金でご覧いただけます。(入館の際は、身体障がい者手帳などの提示をお願いします)
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「変幻自在!北斎のウォーターワールド」 展示のみどころ

「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の展示

北斎を知らなくても、この作品を知っているという人は多いはずです。本展示ではすみだ北斎美術館所蔵の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が展示替えをしながら通期で展示されます。

「波」のモティーフの変遷 名作~「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」誕生秘話

北斎が70歳の頃に「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」を完成させるまでには、波の表現の試行錯誤の連続でした。

展覧会チラシのメインヴィジュアルにある『忠義水滸伝画本』「浪裡白跳 張順」の水しぶきの表現にも、その芽生えを見て取ることができます。名作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が誕生するまでの秘話と、その後の波の表現を紹介されます。

変幻自在の水の姿が勢ぞろい

「波」が表現された作品以外にも、各地の「滝」を描いた「諸国瀧廻り」を前後期でシリーズ全8点を 展示。
また、隅田川を描いた作品を展示したり、「いろはにほへと」でキーワード別で水の表現を解説するなど、北斎とその門人の多彩な水の表現を伝えます。

[aside]次ページ
次のページより展示の構成や展示予定作品などをご紹介していきます。
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「変幻自在!北斎のウォーターワールド」 展示構成

展示は全4章仕立てで、すみだを描いた北斎の作品や、海外で「グレートウェーブ」と呼ばれた力強い波の表現の紹介、また北斎とその一門の描いた滝や水の表現などがセレクトされており、水を描く北斎の”超絶技巧”を心ゆくまで堪能できそうです。

*各章の解説はプレスリリースより引用しています。

第1章 北斎 水の都すみだに暮らす

北斎が多くの水の作品を描くきっかっけとなった水の都すみだ。当時は今のようにバスも電車もなかったため、人々は日々の暮らしの中で橋や船は欠かせないものであり、今よりも隅田川はずっと身近な存在でした。もちろん、北斎もそのひとり。日々の暮らしの中で水の流れを見つめ、常に表情が変化する水に興味を持ち何度も描いて、独自の画風を追及していたのかもしれません。本章では、水の都に暮らした北斎の姿に思いをはせ、江戸時代のすみだの地図や、すみだを描いた北斎の作品を展示します。

「雪月花 隅田」(前期展示)

北斎の水の表現にも影響を与えたであろう隅田川。水の都、すみだは北斎にはどう映っていたのでしょうか。たとえば「雪月花 隅田」は、北斎が冬のすみだを描いた絵。ぼかしという摺りの技法が使われ、青の濃淡で広がりのある水を表現しています。

会場内は「蛇行」する順路

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今回、流れる水をイメージして、場内の順路は蛇行するように作られていました。こういう細部のこだわりが、すみだ北斎美術館さんの展示の楽しいところですね。

第2章 グレートウェーブ

北斎の描いた「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」は、「グレートウェーブ」のニックネームで世界的に有名です。この大胆で力強い波は、実は北斎が70歳に描いた作品であることをご存じでしょうか?この波のフォルムには、2つの大きな特徴があります。1つは、何かにつかみかかるように見える波頭のしぶきのフォルム、もう1つは、大きく立ち上がる波の形です。本章では、この2つの特徴に着目し、北斎とその一門が描いたグレートウェーブの萌芽が見られる作品を紹介後、名作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の展示をお楽しみいただきます。さらに、本図の影響がみられる作品や、その表現が進化した作品を通してグレートウェーブの遍歴をご紹介します。

「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(前期展示)

「賀奈川沖本杢之図」(前期展示)

ちょうど「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」とは波が逆方向の「Before グレートウェーブ」の作品。名作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」が出来上がるまでの水の表現の数々には、北斎のトライアンドエラーがうかがえます。本作品とそれぞれの作品を実際に見比べながら、グレートウェーブの遍歴をたどることができます。

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「変幻自在!北斎のウォーターワールド」 展示構成(続き)

第3章 北斎と瀧廻り

北斎は「冨嶽三十六景」に続き、数え74歳頃に「諸国瀧廻り」シリーズという代表作を残しています。高いところから一息に落下する水や、生き物のように怪しく曲がりくねりながら流れ落ちる水の姿まで、様々な滝を8枚の絵に収めています。本章では、「諸国瀧廻り」シリーズ全8図を前後期に分けて展示するほか、北斎とその一門の描いた様々な滝の姿をご紹介します。また一部実際の場所の写真との比較によって、北斎の画力の奇抜さを伝えます。

「諸国瀧廻り 美濃ノ国養老の滝」(後期展示)

「諸国瀧廻り 下野黒髪山きりふりの滝」(後期展示)

北斎の滝全体を捉え、大胆な構図で抽象化する力と、滝の線に薄い青や藍を使用したりする繊細な観察眼で表現された滝の数々は、迫力満点です。

これらの作品は前後期で入れ替えがあり、両方観ることで「コンプリート」になります。お時間あれば是非前後期両方チェックを。

第4章 北斎の描く水 いろは

変幻自在な水の姿をとらえた北斎とその一門は、その描き方や、水の意匠を用いた櫛くし や刀の鍔つば などのザイインを提案する絵手本を制作しました。本章では、まず北斎一門の絵手本をご紹介し、次に「いろはにほへと」の順にさまざまなキーワードをつけて、水が描かれた作品を展示します。物語に登場する波や、水中と水の外を描き分けた作品など、キーワードごとに、さまざまな視点から北斎一門による水の表現をお楽しみください。

「いろはにほへと」でキーワード別に表現を解説

「冨嶽三十六景 東海道金谷ノ不二」(後期展示)

「冨嶽三十六景 東海道金谷ノ不二」は、「わ」渡しがキーワード。橋も船もない、大井川では、人が担いで川を渡っていました。背後にそびえる富士山の「静」と対比する構図は、水や人の「動」の表現をより際立たせます。

今回も素敵なリーフレットの販売が

毎回編集部も楽しみにしている展覧会リーフレットですが、今回も販売があります。企画展各章の紹介に加え、グレートウェーブ誕生秘話、「諸国瀧廻り」の拡大図によるみどころの紹介や、現代の滝の写真との比較など、作品をより深く理解できる「変幻自在!北斎のウォーターワールド」の世界観を凝縮したリーフレットとなります。

関連イベントもたくさんあります

講演会・スライドトーク

イベント講演会「北斎の描く水が西洋に流れ込んだとき」

項目内容
講 師袴田紘代(国立西洋美術館研究員)
場 所MARUGEN100(すみだ北斎美術館1F講座室)
日 時2018年5月13日(日)
14:00~15:30(開場13:30)
定 員60名
料 金無料(観覧券または、年間パスポート要)

スライドトーク「変幻自在!北斎のウォーターワールド展のみどころ」

項目内容
講 師すみだ北斎美術館学芸員
場 所MARUGEN100(当館講座室)
日 時2018年4月28日(土)、5月26日(土)
両日とも14:00~14:30予定(開場13:30)
定 員60名
料 金無料(観覧券または、年間パスポート要)

その他イベント

本展に関連し「水」をキーワードにしたワークショップなどのイベントが開催されます。
ゴールザンウィークに、親子で楽しんでいただける企画も盛りだくさんです。詳細は公式サイトもご参照くださいませ。

1.「水をつかむ」

「つかめない水をつかむ科学実験」です。人口イクラなど食品にも使われる海藻由来のアルギン酸という物質などを使って、水なのに「つかんで持ち上げる」ことがきる不思議な体験をしていただくワークショップ!親子いっしょに、水の不思議を体感してみませんか?

  • 講師:寺田浩之(ココペリプラス代表)
  • 場所:MARUGEN100(すみだ北斎美術館1F講座室)
  • 日時:2018年4月30日(月・祝)
    • ① 10:30~11:30(予定)(入退場自由)
    • ② 14:00~16:00(予定)(入退場自由)
  • 料金:無料(観覧券または、年間パスポート要)

2.落語

江戸時代に花開いた芸能のひとつ、落語。北斎も寄席に行ったかも知れません。 今回は墨田区在住の落語家・柳家海舟さんが水にまつわるお話を二席お届けします。

  • 演者:落語家・柳家海舟
  • 場所:MARUGEN100(すみだ北斎美術館1F講座室)
  • 日時:2018年5月3日(木・祝)14:00~15:30(予定)
  • 料金:無料(観覧券または、年間パスポート要)

3.北斎の人生をたどる双六ゲーム

すみだ北斎美術館監修による、オリジナルの北斎の人生をたどる双六ゲームです。その他にも射的や昔懐かしい伝統玩具のずぼんぼも遊べます。アシスタントには毎度おなじみ葛飾ふとめぎょろめのお二人。

  • 場所:MARUGEN100(すみだ北斎美術館1F講座室)
  • 日時:2018年5月4日(金・祝)
  • 10:00~15:00(予定)
  • 料金:無料(ただし、観覧券または、年間パスポートが必要です)

4.デジタル版画

最新のデジタル技術で作成されたデジタル版木を使って、7色の絵具で描かれた 「神奈川沖浪裏」を再現します。絵師・彫師・摺師の共同作業で出来上がっている浮世絵版画。多色摺りを体験することで、本展の目玉作品「神奈川沖浪裏」への理解を深めていただくとともに、多色摺りの奥深さも体感できます!

[aside]デジタル版画とは
> 出来上がった版画から、印刷の色分解と呼ばれる技術を使い、色ごとのデータを起こします。そのデータを基に、レーザーカッターを使い版を彫刻します。刷り工程は従来通りの絵具とバレンを使って行います。彫りの工程をデジタル化したことで、人間の手には彫る事が出来ない小さなサイズの版も製作が可能となり、誰でも気軽に「葛飾北斎」の版画を体験できるようになりました。 [/aside]

  • 講師:サンコー印刷
  • 場所:MARUGEN100(すみだ北斎美術館1F講座室)
  • 日時:2018年5月16日(水)、5月19日(土)、6月9日(土)
     - ① 10:00~12:00 ② 13:30~15:30
  • 料金:4500円(税込)(企画展込1日入場券付)

5.ウニランプ作り

前回も大好評だった天然のウニの殻を使ってミニランプを作ります。ウニの殻を選んだら、あとは好みのデザインにアレンジ!自分だけのオリジナルランプを作ります。ウニの生態に関する説明と北斎が描いた水辺の生き物のお話も付いたワークショップです。大人も子供も楽しめます。

  • 講師:寺田浩之(ココペリプラス代表)
  • 場所:MARUGEN100(すみだ北斎美術館1F講座室)
  • 日時:2018年6月3 日(日)
  • 10:00~12:00(予定)

すみだ北斎美術館、今後の企画展予定

2018年6月26日(火)~ 8月26日(日)

  • 「ますむらひろしの北斎展 ATAGOAL × HOKUSAI」

2018年9月11日(火)~ 11月4日(日)

  • 「北斎の橋 すみだの橋」

すみだ北斎美術館について

項目料金団体の場合の料金
開館時間9:30-17:30(入館は17:00まで)
休館日毎週月曜日
住所〒130-0014 東京都墨田区亀沢2-7-2
電話03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイトhttp://hokusai-museum.jp/water/
公式Twitterhttp://twitter.com/HokusaiMuseum/
公式Facebookhttp://www.facebook.com/THE.SUMIDA.HOKUSAI.MUSEUM/
公式Youtubehttps://www.youtube.com/channel/UC2ywKxcxhYowjfoAk2LflRg

アクセス

  • 〒130-0014 東京都墨田区亀沢2-7-2
  • 都営地下鉄大江戸線「両国駅」A3出口より徒歩5分
  • JR総武線「両国駅」東口より徒歩9分
  • JR総武線「錦糸町駅」北口より墨田区内循環バスで5分