企画展「いきものがたり-江戸東京のくらしと動物-」8月6日(火)より
東京都江戸東京博物館で企画展「いきものがたり-江戸東京のくらしと動物-」が8月6日(火)より開催されます。江戸東京の人々と、いきものとの多様な関係を、館蔵資料を中心に4つの構成でご紹介、江戸の風俗と文化を伝える浮世絵から、近現代のくらしを物語る生活用品に至るまで、バラエティー豊かないきものの世界を楽しめます。
作品紹介(一部)
第1章 愛されたいきもの
- [左] 当世好物八契 渓斎英泉/画 [展示期間:9月3日~9月23日] 東京都江戸東京博物館/蔵
- [右] 鶉会之図屏風 [展示期間:8月6日~9月1日] 東京都江戸東京博物館/蔵
いきものを愛し、めでる時間を持つことは、暮らしを和やかにすることにつながりました。江戸時代以降、庶民もいきものを可愛がるために飼育するようになりました。その飼い方は、鳥の美しい姿や鳴き声の鑑賞、犬や猫はコミュニケーションを楽しむなど様々です。この章では、江戸東京の人々に愛されたいきものの姿を紹介します。
第2章 働くいきもの
- [左] 東京十二題 こま形河岸 川瀬巴水/画 [展示期間:8月6日~9月1日] 東京都江戸東京博物館/蔵
- [右] 牛乳箱(明治牛乳) 東京都江戸東京博物館/蔵
大都市、江戸東京で忙しく働いていたのは人間ばかりではありません。自動車のない時代、馬や牛は交通や物流において頼もしい働き手でした。また、人々の暮らしの節目となる行事や行楽にも、様々ないきものが活躍しています。ここでは絵画や写真、文献のなかから、働くいきものを展示します。
第3章 人気のいきもの
- [左] しか茶屋 歌川豊国(初代)/画 [展示期間:9月3日~9月23日] 東京都江戸東京博物館/蔵
- [右] 両国広小路興行 象之図 歌川芳豊(初代)/画 東京都江戸東京博物館/蔵
目新しいもの好きな江戸の人々にとって、海を渡って来た象やらくだなど珍しい動物は話題の種で、たびたび見世物興行されるほどの人気でした。明治時代には、競馬やサーカスが始まり、さらに動物園や水族館も開設され、現代に至るまで人気を集めています。この章は、人気になったいきものを紹介します。
第4章 いきものデザイン
- [左] 鼠(ねずみ)短檠(たんけい) 東京都江戸東京博物館/蔵
- [右] 土人形 左より 月待うさぎ・子持うさぎ・よこ猫・秋田犬 金沢(尾張屋)春吉作 東京都江戸東京博物館/蔵
暮らしのなかで使う道具や衣装、装飾品には、吉祥の意味をもつ様々ないきものがデザインされ使われています。可愛く楽しいおもちゃには、動物は重要なモチーフとなっています。人々は、デザインされたいきものを身につけたり、使用することで、家族の健康や人生の幸福を願ったのです。ここではデザインされたいきものを展示します。
体験ゾーン 描かれたいきものを観察しよう
様々ないきものの観察、研究した成果で編纂されている現在の図鑑のような本は、江戸時代からつくられていました。大名・武家を中心に発達した博物学の図譜や、庶民が親しんだ浮世絵には、いきものたちが生き生きと描かれています。リアルに描かれた動物図を、触ってめくる絵などを体験して楽しめます。
展覧会について
観覧料等、詳細については、江戸東京博物館のHPもご確認下さい。 http://edo-tokyo-museum.or.jp/
- 会期:令和元年8月6日(火)~9月23日(月・祝)
- 開館時間:午前9時30分~午後5時30分(土曜日は午後7時30分まで)
- ※入館は閉館の30分前まで
- ※サマーナイトミュージアム開催期間:8月9日(金)・16日(金)・23日(金)・30日(金)は午後9時まで
- 企画展開催中の休館日:8月19日(月)・26日(月)、9月2日(月)
- 会場:東京都江戸東京博物館 常設展示室内 5F企画展示室