追記
本展は2020年2月26日に閉幕しました。

日本のはじまり、ここにあり 特別展「出雲と大和」2020年1月に開催
東京国立博物館では2020年最初の特別展として特別展「出雲と大和」が 2020年1月15日(水)~3月8日(日) の期間に開催されます。本展は日本の始まりに関わる古代文化の地、島根県と奈良県が東京国立博物館と共同で開催、古代日本の成立や特質に迫ります。
特別展「出雲と大和」
- 日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」
- 2020年1月15日(水)~3月8日(日)
- 前期展示:1月15日(水)~2月9日(日)
- 後期展示:2月11日(火・祝)~3月8日(日)
- 東京国立博物館 平成館(上野公園)

- 開催概要については記事末尾にまとめています。
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最新情報
- 2019-11-21
史上初!「心御柱・宇豆柱」が揃って出品決定!
古代の出雲大社本殿を支えた「心御柱(しんのみはしら)」と「宇豆柱(うづばしら)」がそろって出品されることが発表となりました。2件そろっての公開は史上初。その大きさや保存状態を考えると、今回が最初で最後の機会となる可能性があるということです。お見逃しなく!
『日本書紀』編纂から1300年
令和2年(2020年)は、我が国最古の正史『日本書紀』が編纂された養老4(720)年から1300年という記念すべき年です。
その冒頭に記された国譲り神話によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」、一方、天皇は大和の地において「顕」を司るとされています。古代において、出雲と大和はそれぞれ「幽」( 人間の能力を超えた世界、神々や祭祀の世界 )「顕」( 目に見える現実の世界、政治の世界 )を象徴する地として、重要な役割を担っていました。その出雲と大和の名品を一堂に集めた展示には、国宝が20件以上、重要文化財は70件以上が出品されます。
- 重要文化財 日本書紀 巻第二(部分) 南北朝時代・永和1~3年(1375~1377)
後期展示 愛知・熱田神宮蔵
第1章 巨大本殿 出雲大社
「幽」の世界を司る、オオクニヌシをまつる出雲大社は、古代には48mの高さを誇ったといわれています。本章では鎌倉時代に本殿を支えた巨大な柱「宇豆柱(うづばしら)」とともに、出雲大社の歴史と出雲に伝来するご神宝の数々を紹介します。
重要文化財 宇豆柱(うづばしら)
- 重要文化財 宇豆柱 島根県出雲市 出雲大社境内遺跡出土 鎌倉時代・宝治2年(1248)
島根・出雲大社蔵
重要文化財 赤糸威肩白鎧(あかいとおどしかたじろよろい)
- 重要文化財 赤糸威肩白鎧 室町時代・15世紀
前期展示 島根・出雲大社蔵
国宝 秋野鹿蒔絵手箱(あきのしかまきえてばこ)
- 国宝 秋野鹿蒔絵手箱 鎌倉時代・13世紀
後期展示 島根・出雲大社蔵
第2章 出雲 古代祭祀の源流
弥生時代は銅鐸など青銅器を用いた祭祀が盛行しますが、後に出雲では特徴的な形の墳丘墓を舞台とした祭祀に変化します。本章では弥生時代の祭祀に用いられた品々の移り変わりを通して、出雲における古代祭祀の源流を探ります。
国宝 銅鐸
- 国宝 銅鐸 島根県雲南市 加茂岩倉遺跡出土 弥生時代・前2~前1世紀
文化庁蔵(島根県立古代出雲歴史博物館保管)
国宝 銅剣・銅鐸・銅矛
- 国宝 銅剣・銅鐸・銅矛(部分) 島根県出雲市 荒神谷遺跡出土 弥生時代・前2~前1世紀
文化庁蔵(島根県立古代出雲歴史博物館保管)
勾玉
- 勾玉 島根県出雲市 西谷3号墓出土 弥生時代・1~3世紀
島根大学法文学部考古学研究室蔵(出雲弥生の森博物館保管)
第3章 大和 王権誕生の地
大和に出現した前方後円墳は、政治権力の象徴で、王権の儀礼が繰り広げられた舞台でもあります。本章では埴輪や副葬品にみる古墳時代の多彩な造形が豊かに展開するさまをたどりつつ、ヤマト王権の成立の背景に迫ります。
国宝 七支刀(しちしとう)
- 国宝 七支刀 古墳時代・4世紀 奈良・石上神宮蔵
重要文化財 画文帯神獣鏡(がもんたいしんじゅうきょう)・三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)
- [左] 画文帯神獣鏡 奈良県桜井市 ホケノ山古墳出土 古墳時代・3世紀
奈良県立橿原考古学研究所蔵 - [右] 重要文化財 画文帯神獣鏡・三角縁神獣鏡(部分) 奈良県天理市 黒塚古墳出土
古墳時代・3世紀 文化庁蔵(奈良県立橿原考古学研究所保管)
重要文化財 円筒埴輪
- 重要文化財 円筒埴輪 奈良県桜井市 メスリ山古墳出土 古墳時代・4世紀
奈良県立橿原考古学研究所附属博物館蔵
第4章 仏と政(まつりごと)
古墳時代に伝来した仏教は、飛鳥時代や奈良時代には天皇、貴族、地方豪族中心に人々の信仰を集めました。仏教を中心とした国づくりが進められる中で、国の安泰と人々の生活の安寧を祈り誕生した造形を紹介します。
重要文化財 浮彫伝薬師三尊像(うきぼりでんやくしさんぞんぞう)
- 重要文化財 浮彫伝薬師三尊像 飛鳥~奈良時代・7~8世紀 奈良・石位寺蔵
重要文化財 持国天立像(じこくてんりゅうぞう)
- [左] 重要文化財 持国天立像 飛鳥時代・7世紀 奈良・當麻寺蔵
画像提供:奈良国立博物館(撮影:佐々木香輔) - [右] 重要文化財 持国天立像(四天王像のうち) 平安時代・9世紀 島根・萬福寺(大寺薬師)蔵
特別展「出雲と大和」概要
項目 | 内容 |
---|---|
展覧会名 | 日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」 |
会期 | 2020年1月15日(水)~3月8日(日) 前期:2020年1月15日(水)~2月9日(日) 後期:2月11(火・祝)~ 3月8日(日) |
会場 | 東京国立博物館 平成館(上野公園) |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時 金曜・土曜は午後9時まで開館 入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日、2月25日(火) ただし2月24日(月・休)は開館 |
主催 | 東京国立博物館、島根県、奈良県、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社 |
お問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
チケット情報
※各チケット及び観覧料金の詳細につきましては、展覧会公式サイトをご確認下さい。
- 前売券:2019年11月5日(火)~2020年1月14日(火)
販売場所:公式ウェブサイトのオンラインチケット、東京国立博物館正門チケット売り場(窓口、開館日のみ、閉館の30分前まで)、各種プレイガイド
展覧会公式サイト

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