[閉幕][出雲大社本殿を支えた柱] 特別展「出雲と大和」を取材(東京国立博物館)

2020年1月14日

投稿:ミュージアムズ編集部

追記

本展は2020年2月26日に閉幕しました。

東京国立博物館 - お知らせ 臨時休館延長のお知らせ(3月25日(水)~)

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特別展「出雲と大和」

 東京国立博物館 平成館にて特別展「出雲と大和」が 2020年1月15日(水)に開幕。。 古代日本の成立や特質に迫る本展は日本古代文化の地、島根県と奈良県が東京国立博物館と共同で開催、令和2年の最初を飾る東京国立博物館の特別展となります。

編集部では開幕に先立ち14日に行われた報道向け内覧会を取材しました。

  • 取材ご協力 東京国立博物館さま
  • 記事中の写真はすべて報道向け内覧会にて編集部が撮影:記事内の文章、画像、写真の転載および引用をすべて禁止します。

会場レポ

第一会場の入り口から圧巻 出雲神社本殿を支えた柱

 「出雲大社は「幽」の世界を司る、オオクニヌシをまつる神社。その本殿は、古代には48mもの高さを誇ったといわれています。第一会場に入るとすぐに展示されるその柱、重要文化財 心御柱(しんのみはしら)、重要文化財 宇豆柱(うづばしら)は、当時と同じ間隔で展示しているということで巨大な姿に圧倒されるとおもに、古代の日本に思いを馳せることができます。

  • 上段2枚: 重要文化財 宇豆柱 島根県出雲市 出雲大社境内遺跡出土 鎌倉時代(1248) 島根・出雲大社(島根県立古代出雲歴史博物館保管)
  • 下段: 模型 出雲大社本殿 平成11年(1999年) 島根・出雲市 所蔵

銅剣・銅鐸・銅矛…同じ型の分布から勢力図なども考察が可能

 大量の銅剣、銅鐸、銅矛など。前半は「並べて比較するタイプ」の展示ですが、本展のワーキングメンバーである品川欣也氏(東京国立博物館 学芸研究部調査研究課 考古室長)によると、素材や大きさの変遷などに注目することで時代の移り変わりを追うことができ、さらに、同じ型からつくられた銅鐸などの分布範囲から当時の勢力図なども考察ができるということです。

国宝 七支刀(しちしとう)

 石神神社に伝わる宝剣であり、御神体に準ずる神宝、国宝 七支刀を近くでみることができます。3つづつの枝刃を左右交互に持つこの刀は369年に作られたとされ、61文字の金象嵌による銘文がほどこされています。銘文の文意からは百済王から倭王に贈られたものと解されており、古代の日本と朝鮮半島との関係性を今に伝える貴重な史料でもあります。

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  • 写真中央: 国宝 七支刀 古墳時代・4世紀 奈良・石上神宮蔵

実は「石仏おにぎりがま口」というグッズも?!

 後半「第4章 仏と政(まつりごと)」では天皇を中心に仏教を中心とした国づくりが進められていく中で、国の安泰と人々の生活の安寧を祈り誕生した造形を紹介。おにぎりのような形をした重要文化財 浮彫伝薬師三尊像(うきぼりでんやくしさんぞんぞう)をはじめ、普段じっくり見ることのできない名品を堪能できます。

  • [上段左] 重要文化財 浮彫伝薬師三尊像 飛鳥~奈良時代・7~8世紀 奈良・石位寺蔵
  • [下段] 重要文化財 持国天立像 飛鳥時代・7世紀 奈良・當麻寺蔵
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会場内特設ミュージアムショップ

  第一会場と第二会場の間にある特設ショップでは、おすすめの展覧会図録(2,500円)はもちろん、上で紹介した「重要文化財 浮彫伝薬師三尊像」をモチーフにした商品をはじめ、今回もグッズが充実。

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 オリジナルグッズ「石仏おにぎりがま口」は1,760円(税込)。編集長の個人的におすすめ!

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展覧会公式サイト

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