[会期終了]春日大社御創建1250年記念展『伝説の名刀たち』12月22日(金)より(奈良)

2017年12月19日

投稿:ミュージアムズ編集部

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春日大社御創建1250年記念展の幕開け『伝説の名刀たち』

春日大社(奈良市春日野町)は神護景雲2年(768年)、現在の地に御本殿が創建されてから、来年2018年で1250年を迎えます。これを記念し国宝殿では『伝説の名刀たち』、『聖域 御本殿を飾る美術』という2本の記念展が開催されます。

このエントリーでは12月22日(金)より開催の『伝説の名刀たち』展について、そのみどころをプレス資料を交えてご紹介していきます。

[aside]更新2018年2月10日
読者プレゼントのお知らせを記事の最後に追加いたしました。
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開催概要

項目 内容
展覧会名 春日大社御創建1250年記念展Ⅰ
『伝説の名刀たち』
会場 春日大社 国宝殿(奈良市春日野町)
会期 2017年12月22日[金]〜2018年3月26日[月]
開館時間 10:00〜17:00
※入館は16:30まで
休館日 展示替え作業のための休館日を除き、無休。
展覧会開催期間中は、2018年1月29日(月)
入館料 一般 500 円
大学生・高校生 300円
中学生・小学生 200円
※団体は20名以上で一般 400 円
お問い合わせ 春日大社国宝殿 TEL :0742-22-7788

春日大社

春日大社は、春日山原始林を背景に奈良公園内にある神社。世界遺産「古都奈良の文化財…
www.kasugataisha.or.jp

アクセス

  • 春日大社 国宝殿
  • 〒 630-8212 奈良市春日野町160

春日大社について | 春日大社

ご由緒 春日大社のはじまり 神山である御蓋山ミカサヤマ(春日山)の麓に、奈良時代…
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『伝説の名刀たち』 展について

春日大社の刀剣は、藤原氏や足利将軍家が奉納したものが多数あり、神殿や宝庫のなかで、長い間、守られてきました。中には錆びた状態のままの刀剣を研磨すると、平安~鎌倉初期の刀剣だったことも明らかになっています。国宝指定されている名刀の数々が紹介されます。

春日大社の刀剣は、歴史を動かした人々から神様へ奉納され、神殿や宝庫の中で600年.1000年の間、守り伝えられてきたものです。単なる名刀展とは異なり、神様の刀剣の静謐で神秘的な美をご堪能いただける展覧会です。(プレスリリースより)

各時代を代表する伝説の名刀が揃う

平安時代から鎌倉・南北朝時代に至る時代を代表する伝説の名刀を紹介。
*各展示物についての説明はプレスリリースより抜粋引用しています。

国宝「金地螺鈿毛抜形太刀(きんじらでんけぬきがたたち)」(平安時代)

金無垢の金具、超絶技巧の装飾、奇抜なデザイン。猫好きで知られる藤原頼長の太刀と想定される。拵こしらえの柄つかに大きな透かしが空いており、それが古代の毛抜きに似ていることから「毛抜形太刀」といわれる。

国宝「沃懸地酢漿平文兵庫鎖太刀」(鎌倉時代)

鎌倉初期から中期の太刀に共通する酢漿紋(かたばみもん)。この紋を用いた御子左家の藤原定家は春日大社へも度々参拝している。

国宝「金装花押散兵庫鎖太刀」(南北朝時代)

備前長船兼光の作と鑑定。貞治四年(1365)の年紀銘のみなのは奉納用に作られたためとも考えられる。足利義満が奉納したと伝えられ、足利一門の花押をデザインとする珍しい太刀。尊氏以下、足利将軍家は春日社を崇敬し、式年造替も執り行った。

国宝「菱作打刀」(外装:南北朝時代 刀身:平安時代)

「菱作打刀」と箱書きにあり、至徳 2 年(1384)正月 22 日に葉室長宗(藤原氏)が春日大社に奉納したとも記される。確認できる最も古い打刀拵(うちがたなこしらえ)。

改めて注目されるうぶの名刀の静謐の美

神殿や宝庫に伝えられ、人手に触れなかった平安~鎌倉初期の多数の名刀の美を紹介。

重要美術品「太刀(古備前)」(黒漆皮包太刀拵が附属)(平安時代)

宝庫の天井裏から昭和14年8月に発見された黒漆塗太刀の刀身は錆に覆われていたが、平成28年度人間国宝の元阿弥光州氏の研磨により、2点が平安末~鎌倉時代の古備前、1点が延寿国吉の名刀であることが明らかになった。

春日大社の御神宝を担う月山家の名刀

春日大社では、御神宝を平安時代にも劣らない姿で、ご神殿にお納めするため、現代の名工と手を携え、その調進を行なっている。現在、刀匠は月山貞利氏(奈良県指定無形文化財)が務める。月山は中世出羽の霊峰、月山山麓に出自を持つ古い刀工の一派であり、神秘的な綾杉肌の奥義を伝え、現在は奈良県桜井市に鍛錬場を構える。展覧会を記念し、月山歴代の名刀を展示する。

春日大社の御神宝を担う鞘師・白銀師・柄巻師の作品

春日大社御神宝の製作を担うのは、現在の刀剣界をけん引する刀装の名手、鞘師・高山一之、白銀師・宮島宏、柄巻師岡部久男。その仕事の中から名品を選んで展示する。

関連記事

他にも春日大社御創建1250年記念の展示関連の記事が有ります。

『聖域 御本殿を飾る美術』

「秘宝・鹿島立御鉾特別公開」

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おわりに

世界遺産、春日大社。来年は是非足を運びたいですね。
読んでいただいてありがとうございました。
ハッピーな一日を!
(取材協力 春日大社様・春日大社広報事務局様)