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京都国立博物館が2018年開催の二大特別展を発表
京都国立博物館が11月22日、来年2018年に行われる二本の特別展の開催について記者発表会を行い、春に特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」、そして秋に特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」の開催がアナウンスされました。
特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」は、国内では85年ぶり、過去最大規模での池大雅の大回顧展。そして特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」は京都国立博物館120年の歴史で初めての本格的な刀剣の展覧会となります。
編集部も記者発表会に出席しましたので、展覧会について現在わかっている限りの情報をご紹介したいと思います。
特別展「池大雅 天衣無縫の旅の画家」
与謝蕪村とともに「南画の大成者」と並び称せられる巨匠・池大雅(1723-76)。円山応挙展(1996年)、伊藤若冲展(2000年)に続き、18世紀京都画壇の三巨匠最後の一人の登場となる待望の回顧展。出展作品も過去最大の120件を上回る約180件を予定しています。
15歳の時に扇に絵を描いて売るという形で画家としての活動を開始した池大雅。展示では、旅を通じて得た自然の風景の実感を独自のスタイルで発展させていく姿をその作品を通じたどります。
「文人画(南画)とは何ぞや、ということ以上に、池大雅の人柄を反映した明るい作品、それ自体の魅力を表現した展覧会にしたい。旅する画家、池大雅の人生の追体験をしてもらえれば」(京都国立博物館研究員 福士雄也さん)
特別展「池大雅」展覧会概要

- 2018年4月7日(土)より5月20日(日)
- 会場:京都国立博物館 平成知新館
- 開館時間:9時30分〜18時
— (金土曜日は20時まで)
— 入館は閉館時間の30分前まで
— 休館日は月曜日、4/30(月祝)は開館、翌5/1(火)は休館 - 観覧料: 一般1500円、大学生1200円、高校生900円(当日券の場合)
- 主催:京都国立博物館、読売新聞社
特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」
そしてもう一つの特別展「京のかたな 匠のわざと雅のこころ」は秋に開催が決定しています。こちらは京都国立博物館120年の歴史の中で初めて本格的に刀剣を紹介する特別展で、京都=山城系刀剣の国宝、ほぼ全てが出品されます。
後鳥羽上皇自ら作刀されたという「菊御作」や、粟田口派の全作品、さらにはあの王貞治氏が九州国立博物館に寄贈した「同田貫」も展示され、平安時代から平成までの山城刀鍛冶の歴史を総括する、絵画作品も入れると約200件もの出品となる、かつてない規模の刀剣の展覧会となります。
なんと刀剣乱舞に登場する刀剣も!
また、昨今の刀剣ブームで、キャラ化されているもの、つまり「刀剣乱舞」に登場する刀剣も最大規模で展示できる見込みで進めている(!)とのことで、かなり楽しみなことになってきています。
特別展「京のかたな」展覧会概要
- 2018年9月29日(土)より11月25日(日)
- 会場:京都国立博物館 平成知新館
- 開館時間:9時30分〜18時
— (金土曜日は20時まで)
— 入館は閉館時間の30分前まで
— 休館日は月曜日、10/8(月祝)は開館、翌10/9(火)は休館 - 観覧料: 一般1500円、大学生1200円、高校生700円(当日券の場合)
- 主催:京都国立博物館、読売新聞社、NHK京都放送局、NHKプラネット近畿
両展覧会ともさらに続報記事配信!
特別展「池大雅」展、特別展「京のかたな」展、ともに広報事務局様より先行公開分のオフィシャル画像を支給いただきましたので、別エントリ扱いでさらに詳しい情報を下記へアップしました。ぜひご覧下さいませ。
*特別展「京のかたな」展の記事(近日配信)
*特別展「池大雅」展の記事(近日配信)
2018年はぜひ京都に
かなり楽しみな展示なので、編集部的にも来年は京都への取材を敢行したく検討中です。読んでいただいてありがとうございました。
ハッピーな1日を!