日本博 / 紡ぐプロジェクト 特別展「京(みやこ)の国宝―守り伝える日本のたから―」が京都国立博物館にて、2021年7月24日(土)より開催中です。会期は前後期に分かれ、前期展示が7月24日(土)~8月22日(日)、後期は8月24日(火)~9月12日(日)となります。

京都という土地、そして「文化財」を深く知ってもらうことを目的とする本展では、京都ゆかりの国宝と京都に関係の深い皇室の名宝が一堂に紹介されます。
会場展示風景
編集部では開幕に先だって開催された報道内覧会を国立京都博物館に取材しました。
※このセクションの写真は全て報道内覧会にて編集部撮影


展覧会の構成と作品紹介

展示は4章構成で、文化財指定のあゆみと、京都ゆかりの品々また京都をめぐる文化が紹介されます。最後の第4章では「今日の文化財保護」として、文化財を守り伝える営みの大切さを展示により紹介します。
第1章 京都-文化財の都市
現在、全国で1万件をゆうに超える国指定の美術工芸品のうち、およそ6分の1以上が京都とその近辺に伝えられています。第1章では、京都と文化財の深い関わりを紹介、「国宝」が生まれ出るまでのあゆみを辿ります。

(通期展示<寛弘元年上巻は前期展示>)
第2章 京の国宝
文化財保護法の制定から約70年。京都の土地や人ゆかりの国宝の数々が紹介されます。

(8月24日~ 9月5日展示)

(通期展示<水天は前期展示>)

国宝 法然上人絵伝 巻九(部分) 鎌倉時代(14世紀) 京都・知恩院蔵(通期展示<巻九は後期展示>)



第3章 皇室の至宝
わが国の文化財保護において、行政とともに非常に大きな役割を果たしてきたのが、京都にゆかりの深い皇室でした。明治維新に伴う混乱の中、危機に瀕した東大寺や法隆寺といった古社寺が、その最も重要な伝来品の数々を皇室に献納し、援助を受けながらその姿を今日まで保ったことはよく知られています。本章では、歴史と文化の守護者である皇室ゆかりの至宝が特に厳選して紹介されます。

東京・宮内庁三の丸尚蔵館蔵(通期展示<巻二は前期展示>)

第4章 今日の文化財保護
文化財を後世まで確かに守り伝えるためには、様々な課題があります。本章では京都を中心としつつ、さらに全国にも目を向け、文化財保護に欠かせない様々な取り組みについて紹介します。
開催概要
- 展覧会名:日本博/紡ぐプロジェクト 特別展「京(みやこ)の国宝―守り伝える日本のたから―」
- 会期:2021年7月24日(土)~9月12日(日)
- 前期展示:7月24日(土)~8月22日(日)/後期展示:8月24日(火)~9月12日(日)
- ※一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
- 会場:京都国立博物館 平成知新館 (東山七条) 〒605-0931 京都市東山区茶屋町527
- 休館日:月曜日 ※ただし8月9日(月・休)は開館、10日(火)休館
- 開館時間:午前9時~午後5時30分 ※入館は午後5時まで
- 観覧料:一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生700円 ※事前予約優先制。日時指定券は6月1日よりローソンチケットで発売。
- お問い合わせ TEL:075-525-2473 (テレホンサービス)
- 主催:文化庁、京都国立博物館、独立行政法人日本芸術文化振興会、読売新聞社
- 特別協賛:キヤノン、JR東日本、日本たばこ産業、三井不動産、三菱地所、明治ホールディングス
- 協賛:清水建設、髙島屋、竹中工務店、三井住友銀行、三菱商事
- 特別協力:宮内庁(宮内庁三の丸尚蔵館)