国立科学博物館 筑波実験植物園にて、2023年4月29日(土・祝)~6月4日(日)まで、ミニ企画展「牧野富太郎と植物を観る眼」が開催されます。現在放送中のNHK連続テレビ小説「らんまん」は、日本の植物学の草分け的存在である、牧野富太郎博士を題材にしており、国立科学博物館の田中伸幸 植物研究部 陸上植物研究グループ長が植物監修を務めています。今回、植物への興味・関心を高めてもらうと、日本植物園協会と高知県立牧野植物園の協力を得て、牧野博士に関する展示を企画したということです。


右:シコクチャルメルソウ(Mitella stylosa var. makinoi)上記学名は精巧な牧野の植物図にちなむ。
植物相解明や普及活動などでも大きな業績を残し、名付けた植物は1500種類以上におよぶ牧野博士の業績と、カハク研究員がおすすめする牧野博士ゆかりの植物が、パネルや標本、生きた植物を用いて紹介されます。また、国立科学博物館が収蔵している、牧野博士がつくばにて採集した標本も一部、特別公開されます。5月4日(木・祝)はみどりの日(植物園の日)として、5月18日(木)は国際博物館の日として入園無料ということです。

5月6日はYouTubeライブ配信!
5月6日には、YouTubeライブ配信「牧野富太郎と植物を観る眼」が開催されます。連続テレビ小説「らんまん」の植物監修者である、国立科学博物館の田中伸幸氏を講師として、牧野博士の業績を紹介し、ライブでの質疑応答なども予定されています。
- YouTubeライブ配信「牧野富太郎と植物を観る眼」
- 5月6日(土)13:30~14:30(最大15:00まで延長の場合あり)
- 国立科学博物館 植物研究部 陸上植物研究グループ長 田中伸幸
- https://www.youtube.com/watch?v=zSLqGWIM3So
牧野富太郎博士について(1862~1957)
牧野富太郎博士(1862~1957)
プレスリリースより
高知県高岡郡佐川町生まれ。幼少から植物に興味を持ち、小学校を自主退学して独学で植物を学んだ。上京し、東京大学理学部植物学教室への出入りを許され、植物分類学の研究に打ち込み、日本植物分類学の基礎を築いた。94年の生涯において収集した標本は約40万枚といわれ、その一部は、国立科学博物館にて所蔵している。自ら創刊に携わった「植物学雑誌」に、論文を発表するとともに、日本各地で植物観察会を実施し、日本の植物相解明に貢献するとともに、一般への普及にも尽力した。代表作である「牧野日本植物図鑑」は、現在でも研究者や愛好家の必携の書である。1953年東京都名誉都民。1957年文化勲章受章。
リソース
- 文化庁のプレスリリースより
開催概要: ミニ企画展「牧野富太郎と植物を観る眼」
※上野の国立科学博物館とは場所が違いますのでご注意下さい。
※ご参考「秋葉原」→「つくば駅」(片道約45分、1,210円)
- ミニ企画展「牧野富太郎と植物を観る眼」
- 会場: 国立科学博物館 筑波実験植物園 教育棟
- 会期:2023年4月29日(土・祝)~6月4日(日)計33日間
- 休園日:5月8日(月)、15日(月)、22日(月)、29日(月)
- 入園無料日:5月4日(木)[みどりの日]、5月18日(木)[国際博物館の日]
- 主催:独立行政法人 国立科学博物館 筑波実験植物園