
最終更新:2019年4月17日 GWのスペシャル企画についての記事リンク追加
特別展「大哺乳類展2」 国立科学博物館で2019年3月21日(木・祝)から6月16日(日)まで開催

国立科学博物館(東京・上野公園)では、特別展「大哺乳類展2」(主催:国立科学博物館、朝日新聞社、TBS、BS-TBS)が2019年3月21日(木・祝)より開催中です。
本展は、地球上の環境に適応し、繁栄してきた哺乳類の「生き残り作戦」がテーマ。剥製や骨格標本など500点以上の圧倒的なボリュームで、哺乳類の生き残り作戦に迫ります。
特別展「大哺乳類展2-みんなの生き残り作戦」
- 国立科学博物館(東京・上野公園)
- 会期:2019年3月21日(木・祝)~6月16日(日)
展覧会概要については、記事の末尾にまとめて記載しています。 また、ゴールデンウィークは「GW特別延長開館」。
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報道内覧会より、展覧会場レポート
編集部では開幕に先立って行われた報道向け内覧会を取材してきました。当サイトが今まで取材した中で一番報道陣の多かった内覧会で、春休みの人気ぶり、混雑ぶりが容易に予想できます。
林良博 国立科学博物館長は「いろいろな楽しみ方をしてください」、宮田亮平文化庁長官は「今日(内覧会で)良く勉強し、長官としてではなくお客さんとし孫と一緒に来て、孫にいろいろ説明して尊敬されたい」などと、ユーモアを交えた挨拶の後、テープカット。
林良博 国立科学博物館長
編集部撮影宮田亮平 文化庁 長官
編集部撮影開会式 編集部撮影
展示会場のようす
展示会場に入ると、いきなり巨大なアフリカゾウの骨格が!

編集部撮影
Zone1、Zone2では「哺乳類の歩き方:ロコモーションの基本」「哺乳類の生き残り作戦:ロコモーション」というテーマで哺乳類の「歩き方」「走り方」を骨格や筋肉の構造により、そのひみつを解き明かしていくというもの。
アフリカゾウ 正面
編集部撮影アフリカゾウ 側面より
編集部撮影カバ
編集部撮影
チーターの速さのひみつとは!?
チーターの失踪中の骨格変化の再現のコーナーの前での、和田直己 山口大学 共同獣医学部 教授 によるギャラリートーク。チーターの


チーターの疾走を再現した3D骨格モデル連続画像
©Animal System Physiology,Yamaguchi Uni.(Prof.Wada)
最高時速が時速100Kmにもなるチーターは、スピード、加速・減速、方向制御の能力がベストマッチしたスプリンター。筋肉の活動や、脚の着地時間のコントロールになどにより、すばらしい走行を生み出します。チーターは蹄を持つ動物の動きをするネコ科の動物といえ、蹄を持つ動物と同じような筋肉の発達のしかたにより、その動作と速度を可能にしているということです。
【注意事項】特にお子さん連れの方
会場内は一部をのぞき写真撮影OKですが、「肩車禁止」となります。

大迫力の200種類もの哺乳類が大行進!!
Zone3は「哺乳類の分類と系統」と題し、「哺乳類大行進」。会場中央に30メートル以上にわたって科博の誇る哺乳類の剥製標本を一堂に展示。

編集部撮影

もう、声も出ないくらいに圧巻なのですが、写真の左側をよく見て下さい。え、これクジラ…?

編集部撮影
チラシにも使われているメインビジュアルにも宙にクジラが浮いているのですが、まさか本当に会場内で展示されているとは!全長は実に16メートルもあります。体の構造がわかる半身の模型付きの全身骨格です。
マッコウクジラの裏側はこうなっている
編集部撮影田島木綿子 国立科学博物館 動物研究部
脊髄動物研究グループ 研究主幹
編集部撮影
「こんなに大きいが、人間と同じ哺乳類ということを手の骨などから読み取ってもらえれば」(田島木綿子 国立科学博物館 動物研究部 脊髄動物研究グループ 研究主幹)
次ページでは展覧会みどころをまとめています

展覧会みどころ:今回のテーマは「生き残り作戦」
現在、地球上のほとんどの環境に適応している哺乳類。「大哺乳類展2」では、剥製や骨格標本500点以上の圧倒的ボリュームで、最新の映像なども交えながら、哺乳類が獲得した特徴的な能力である「ロコモーション」(移動運動)を軸に、「食べる」「産む・育てる」際の作戦にも迫ります。(プレスリリースより)
大迫力!約200種の哺乳類が「大行進」

会場中央には「哺乳類大行進」として、科博の重要標本群の一つである「ヨシモト・コレクション」をはじめとする哺乳類の剝製標本を一堂に展示します。200点以上がずらりとならぶ様は圧巻。「哺乳類大行進」を通して、原始的な特徴をもつ哺乳類とされる単孔類や有袋類から、アフリカや南米を起源とするグループ、我々になじみのある哺乳類である齧歯(げっし)目、霊長目、食肉目、鯨偶蹄(げいぐうてい)目といったものまで、分類群ごとにわかりやすく紹介します。
ロコモーション(移動運動)の仕組みに迫る
哺乳類のロコモーションは、同じ脊椎動物である魚類や爬虫類とはまったく異なります。哺乳類は多様性と自由度に富み、様々な環境に適応する能力を獲得しました。会場では、チーターの走り方、ブラックバックの跳躍力、テナガザルのブラキエーション(樹上運動)、イルカやラッコの遊泳などを、山口大学共同獣医学部の協力により、最新の解析映像も駆使して紹介します。また、ロコモーション解説には、陸棲哺乳類最大のアフリカゾウの全身骨格や、体長16mのマッコウクジラの半身を模型で再現したユニークな骨格、12mのセミクジラの全身骨格など初公開の海棲哺乳類も登場。
チーターは陸上最速!

最高時速が時速100Kmにもなるチーターは、スピード、加速・減速、方向制御の能力がベストマッチしたスプリンター。筋肉の活動や、脚の着地時間のコントロールになどにより、すばらしい走行を生み出します。
イルカの泳ぎは魚とは違う?
スジイルカ(FRP 模型)
クジラ類、海牛類、さらにラッコは、体軸と尾ビレの上下運動から生まれる推進力で水中を移動します。一方、魚は尾ビレを左右に動かして前に進みます。

巨大な哺乳類たちが間近に!
哺乳類たちは、生息する環境の下で、それぞれの作戦に応じて体の大きさも変化させてきました。体が大きくなると、捕食者に襲われる危険が少なくなるだけでなく、体温維持に有利だったり、水中で暮らすものは浮力を得やすくなったりという利点もあります。本展では、ふだんなかなか見ることのできない巨大な哺乳類をすぐそばで観察することができます。
マッコウクジラの頭部構造や半身を模型で再現したユニークな骨格が登場(初公開)
マッコウクジラはハクジラの中で最大。1,000mを超える深海に潜ってダイオウイカなどを食べる。なんと全長16m!

セミクジラ(初公開)
ヒゲクジラの1種。頭骨が体に占める割合はヒゲクジラの中で最大。小さな動物プランクトンなどを食べる。全長12m。

ミナミゾウアザラシ
アザラシの中で最大。オスはゾウのように長い鼻が特徴。体高は実に3mも。

アフリカゾウ
アフリカゾウ陸にすむ哺乳類で陸棲哺乳類最大。体高は3mにも。

ドブソンオナガテンレック
体長10センチ!こちらは逆に哺乳類最小クラスのサイズ。実はアフリカゾウと共通の祖先を持つ仲間(アフリカ真獣類)。

骨やあごを見くらべ
草、肉、昆虫、魚など、歯やあごは食べるものに適した形に進化してきました。どこが違うのか、食べるものご とに分けて展示する頭骨を見くらべることができます。
動く!「パクパク頭骨」
獲物を捕らえる口の動きをシャチとミンククジラで再現。

オスのアピール作戦
メスへの求愛アピールやオス同士の競争のために、オスが角や歯をユニークな形に進化させた哺乳類もいます。
セレベスバビルサ
伸びすぎた牙で死に至ることもあるようです…。

イッカク
角ではなく最大2mになる歯。

コドモも生き残り作戦
コドモにも、環境に同化して身を守るための作戦が備わっています。親子で毛の色が違うもの、同じものは、それぞれどのような意味を持っているのでしょうか。マレーバクのようにコドモの時だけ親と違う毛色をもつものがいます

次ページでは音声ガイドやコラボについて紹介

展覧会を盛り上げる音声ガイドやコラボレーション
音声ガイドナビゲーターは俳優の瀬戸康史さん
本展の音声ガイドナビゲーターは、現在好評放送中のNHK連続テレビ小説「まんぷく」で、主人公夫妻を心から尊敬し、二人が手掛ける事業を生涯に渡って支える青年・神部茂役を演じ注目を集める、俳優の瀬戸康史さん。学生時代は獣医師を目指すなど、動物好きとしても知られています。
瀬戸康史さん スペシャルメッセージ

「大哺乳類展2」の音声ガイドナビゲーターをやらせていただくことになり、普段の仕事では大好きな動物と関わる仕事をする機会は少ないので、素直にうれしかったです!
今回の音声ガイドは耳にあてて聞く受話器型のガイド機ということで、電話をしているような、寄り添うような、普段の自分に近いイメージでやらせていただきました。
今回は音声ガイドの中にクイズなどもあるので、お子さんや家族連れの皆様にも楽しんでもらえると思います。他の哺乳類を知ることで、自分たちが生き残った意味みたいなものを感じられる展覧会だと思うので、ぜひ遊びに来てください!( 瀬戸康史さん)
音声ガイドの内容を一部ご紹介!
哺乳類の「生き残り作戦」や「知られざる能力」について、全18ポイントを解説、音声ガイドでしか聴けないエピソードもたっぷりです。
- 哺乳類の特殊な能力「ロコモーション(移動運動)」って?
- 草食動物の?逃げる“(ノウサギ、アカクビワラビー)
- 齧歯目はどんな動物?(ネズミなど)
- 羽ばたく哺乳類、翼手目とは?(コウモリ)
- 哺乳類の「食べる」(アリクイ、カズハゴンドウ、アカボウクジラなど)
- 生む・育てる~オスのアピール作戦(イッカク)
メガネザルの剥製と瀬戸康史さん
(撮影:山本倫子)音声ガイド収録時の様子
(撮影:山本倫子)
【音声ガイド詳細】
音声ガイドナビゲーター | 瀬戸康史 (俳優) |
特別出演 | 川田伸一郎博士(国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹) 田島木綿子博士(国立科学博物館 動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹) |
所要時間 | 約30分 |
貸出価格 | 1台 ¥550(税込) |
漫画『へんなものみっけ!』とのタイアップ
人気漫画『へんなものみっけ!』とのタイアップが実現。作者の早良・朋さんのサイン会を国立科学博物館で開催するなど、本展ならではの特別な企画が用意されます。

『へんなものみっけ!』?早良朋/小学館
早良 朋(さわら・とも)さんは、国立科学博物館にて、約10年にわたり標本を作っていた経歴の持ち主。大学では動物の研究室でフィールドワークに勤しんでいた。自然史のすべてが大好き。 「へんなものみっけ!」がデビュー作。
漫画『へんなものみっけ!』
市立博物館を舞台に、若き女性鳥類研究者・ キヨスと平凡な職員・ 薄井を中心
に、生き物・ 自然の不思議や驚異、そして情熱的すぎる博物館の研究者たちのアクティブな実態をリアルに描く。知的好奇心ど真ん中のストーリーは感動あり、笑いありで大人はもちろん、親子で読むファンも数多い。 月刊!スピリッツ」で連載中。単行本は最新3 集が12 月14 日に発売したばかり!(小学館:刊)
2010年の「大哺乳類展」って
2010年の「大哺乳類展」は3月~6月の「陸のなかまたち」、続けて7月~9月まで「海のなかまたち」の二本立て構成で開催され、のべ73万394人が来場し、当時も「アランジ・アランゾ」「あらたひとむ」とのコラボなどで話題を呼びました。
大哺乳類展が閉幕 東京・国立科学博物館 東京・上野の国立科学博物館で開催していた「大哺乳類(ほにゅうるい)展 海のなかまたち」(朝日新聞社など主催)が26日閉幕した。76日間の会期中に計39万4346人が来場。3~6月に開いた「陸のなかまたち」(83日間、総入場者数33万6048人)と合わせ、のべ73万394人が訪れた。
(2010年9月27日 朝日新聞朝刊:2010年9月27日)
チケット情報と 開催概要
GW中は特別延長開館になります。
項目 | 内容 |
---|---|
展覧会名 | 特別展「大哺乳類展2ーみんなの生き残り作戦」 |
会期 | 2019年3月21日(木・祝)~6月16日(日) |
会場 | 国立科学博物館(東京・上野公園) |
開館時間 | 午前9時~午後5時 ※金曜・土曜は午後8時まで ※入場は各閉館時刻の30分前まで |
GW 特別延長開館 | 4月28日(日)、29日(月・祝)、5月5日(日・祝)は午後8時まで、4月30日(火)~5月2日(木)、5月6日(月・休)は午後6時まで ※いずれも入場は各閉館時刻の30分前まで |
休館日 | 毎週月曜日、5月7日(火) ※ただし、3月25日(月)、4月1日(月)、4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)、6月10日(月)は開館 |
主催 | 国立科学博物館、朝日新聞社、TBS、BS-TBS |
後援 | 日本動物園水族館協会、東京都恩賜上野動物園、日本哺乳類学会 |
学術協力 | 山口大学 |
協賛 | 凸版印刷 |
お問合せ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
展覧会公式サイト | https://mammal-2.jp 公式twitter @mamals2_2019 |
入場料(税込)
金曜・土曜限定ペア得ナイト券」もおススメです。
- 当日/学生1,600円、小・中・高校生600円金曜土曜限定ペア得ナイト券2名1組2,000円
- ※()内は前売料金、前売券の販売は3月20日(水)まで
- ※金曜・土曜限定ペア得ナイト券は会場で当日午後5時以降販売、2名様同時入場限定
- ※未就学児ならびに障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名様は無料
展覧会公式サイト
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更新履歴
- 2019年4月17日:GWキャンペーンについての関連記事へのリンク追加
- 2019年3月20日:プレス内覧会を取材、会場の写真を追加し、レイアウトを再構成
- 2019年3月12日:読者プレゼントは応募を締め切りました。
- 2019年3月1日: 俳優・瀬戸康史さんからのメッセージを掲載、コンテンツが増えてきたため、複数ページにレイアウト変更
- 2019年2月21日 : タイアップ情報やグッズ情報、特別企画の情報を追加
- 2019年2月4日:読者プレゼント応募受付を開始しました。
- :展覧会のみどころや紹介画像を追加しページリニューアル
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