[会期終了]ミュシャがロックに与えた影響とは 「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ――線の魔術」 Bunkamura ザ・ミュージアム

2019年4月25日

投稿:ミュージアムズ編集部

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ミュシャの作品に影響を受けた国内外のアーティスト作品が大集結

2019年7月より開催の「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―― 線の魔術」(Bunkamura ザ・ミュージアム)。ミュシャの代表作はもとより、彼の作品に強い影響を受けた国内外のアーティストの作品などおよそ250点が出品されます。注目すべきは、ミュシャから影響を受けたアートのジャンルの幅広さ。1960-70年代の英米のレコード・ジャケットやポスター、アメリカン・コミック、日本では明治の文芸雑誌の挿絵から現代のマンガ、グラフィック・アートまでと多岐にわたります。

この記事ではロックのアート・ワークへミュシャが与えた影響についてのセクションについて紹介します。展覧会全体の見どころ、実際の会場のレポートについては関連記事がありますのであわせてお読み下さい。

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ミュシャがロックのアート・ワークに与えた影響

1963年、ヴィクトリア&アルバート博物館で開催された回顧展を契機に再評価されたミュシャは、スウィンギン・ロンドン時代の若者たちだけでなく、ベトナム戦争への反戦運動から生まれたフラワー/ヒッピー・ムーヴメント~ラヴ&ピースに湧くアメリカの若者たちの間でも、魅力的なデコラティヴ・アートとして同時に再発見されることになります。

その一因として、ミュシャが活躍した1900年前後のベル・エポック(良き時代)と呼ばれた時代の空気と、古い価値観に対するカウンター・カルチャーとして若者文化が初めて花開いた60年代という時代の空気が、どこか似通っていたからかもしれません。当時、新しい音楽として若者に支持されたロックのアルバムのアートワークに、多くの画家やイラストレーターが競ってミュシャ風の作品を提供します。

イギリスではイエスやホークウィンド、ザ・ローリング・ストーンズのアルバム・アートワーク、アメリカではフィルモア・イースト(ニューヨーク)とウエスト(サンフランシスコ)という伝説のライブハウスを中心に、ジミ・ヘンドリックスやドアーズ、ピンク・フロイド等のポスターなど、数々の傑作が生まれました。

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国内クリエーターの作品も出品

この他、展覧会ではミュシャがアメリカン・コミック、国内のアートワークやマンガ、アニメーション等に与えた影響なども考察。天野喜孝、出渕裕の作品も出品されます。

天野喜孝(画家・アーティスト)

「ミュシャの描いたファンタジーの世界に触発されて、現実の世界ではなく、想像の世界、神話性のある世界というものを描きたいと思いました。例えば美しい女性、それを取り巻く様々な魔物とか、モンスターとか、あるいは妖精も」

天野喜孝(画家・アーティスト)

出渕裕(アニメーション監督/メカニックデザイナー/イラストレーター)

「仕事でお金がある程度入るようになってからは、ミュシャの画集が出れば必ず買おうとしていました」


出渕裕(アニメーション監督/メカニックデザイナー/イラストレーター)

展覧会概要

項目内容
展覧会名みんなのミュシャ
ミュシャからマンガへ―― 線の魔術
会場Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)
〒150-8507 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 B1F
会期2019年7月13日(土)- 9月29日(日)
開館時間10:00-18:00
*毎週金・土曜日は21:00まで  
*入館は各閉館時間の30分前まで
休館日7月16日(火)、7月30日(火)、9月10日(火)
主催Bunkamura、ミュシャ財団、
日本テレビ放送網、BS日テレ、読売新聞社
後援チェコ共和国大使館、チェコセンター、チェコ政府観光局
協賛大成建設、光村印刷、損保ジャパン日本興亜
協力日本航空、日本通運、CS日テレ、ラジオ日本、TOKYO FM、
文化放送、テレビ神奈川
企画協力NTVヨーロッパ
お問い合わせ03-5777-8600(ハローダイヤル)

入館料

  • 一般1,600円(1,400円)/大学・高校生1,000円(800円)/中・小学生700円(500円) ※()内は20名以上の団体料金

展覧会公式サイト

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