特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」(東京国立博物館)
東京国立博物館では2019年6月18日(火)より9月23日(月・祝)の期間、特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」が開催中です。会場は本館1階11室(彫刻展示室)で、総合文化展観覧料、および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)で観覧ができます。編集部では報道内覧会を取材してきました。
会場レポート
本館入口前壁面には大きな幕が。かなり力の入った展示であることが伺えます。

- [上段]東京国立博物館本館入り口
- [下左]会場入口、正面の展示ケース:重文 十一面観音菩薩立像、鎌倉時代・13世紀、奈良・長谷寺蔵
- [下右]会場入口
- ※いずれも報道内覧会にて編集部撮影

本展は平常料金(総合文化展観覧料)で入館でき、国宝が4件、重文が9件も見れる「お得」な特別企画。「何回も足を運んでじっくり見て欲しい」と東京国立博物館・学芸研究部列品管理課平常展調整室 皿井室長。
通常近くでみることのできない仏像も

長谷寺の御本尊である、十一面観音菩薩立像は10m以上もの高さがあり、本堂では足しか見えないそうです。写真右の難陀龍王立像、その奥の赤精童子(雨宝童子)立像は、その本尊の脇侍として安置されていますが、かなり高い場所に配置されているため、じっくりと見ることができるまたとない機会と言えます。
- [写真右手前]:重文 難陀龍王立像、舜慶作、鎌倉時代・正和5年(1316)、奈良・長谷寺蔵
- [写真右手中央]:重文 赤精童子(雨宝童子)立像、運宗作、室町時代・天文7年(1538)、奈良・長谷寺像
- 報道内覧会にて編集部撮影
特設ショップ
会場入口脇には「奈良大和四寺のみほとけ」特設ショップがあり、本展の公式図録をはじめ、奈良大和四寺のグッズなどが販売されています。
- 編集部撮影
公式図録(864円)、全16種類のポストカード(120円)、全2種類のクリアファイルの他、奈良大和寺の満願巡礼衣も限定発売(2,200円)。通常は四寺を巡礼しなければ御朱印受けることはできませんが、本展覧会では四寺の御朱印のある満願巡礼衣を特別に限定販売します。※価格は全て税込み
記者感想など
皿井室長も仰っていたように「お得」感の高い企画です。 主に平成館で開催される特別展に比べると規模自体は小さいですが、平常料金で国宝が4件も見られ、会期も長いので何度も足を運べそうです。
また、同館 平成館では10月から特別展「正倉院の世界」そして来年1月からは特別展「出雲と大和」開催されます。時代的なつながりなども意識しながら観賞してみるのも楽しいかなと思います。
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展示品の一部について写真で紹介しています。※ぜひ実際に見に行ってほしいです。

[会期終了]国宝も4件が出展、「奈良大和四寺のみほとけ」 (東京国立博物館) – M3PRESS
9月14日にはトークショーが
9月14日には東京国立博物館 平成館 大講堂にて、仏像大使 みうらじゅんさん、いとうせいこうさんによるトークショーが開催されます。
みうらさん描き下ろしイラストのA6ノートも特設ショップにて販売。
- 日時:9月14日(土)18時30分~19時30分(会場18時)※予定
- 場所:東京国立博物館 平成館 大講堂
- チケット販売価格:1500円(税込)、イープラスで7月上旬発売予定
- 定員:370名(全席指定)
開催概要
展覧会名称 | 特別企画「奈良大和四寺のみほとけ」 |
会期 | 2019年6月18日(火)より9月23日(月・祝) |
主催 | 東京国立博物館、日本経済新聞社 |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時 ※金・土は午後9時まで。 9月20日(金)、21日(土)は午後10時まで (入館は閉館の30分前まで)。 |
休館日 | 月曜日 ※ただし、7月15日(月・祝)、8月12日(月・祝)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・祝)は開館 ※7月16日(火)、9月17日(火)は休館 |
入館料 | 大人620円、大学生410円。高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上は無料、敬老の日9月16日(月・祝)は無料(特別展を除く)。 ※総合文化展観覧料、および開催中の特別展観覧券(観覧当日に限る)でご覧いただけます。 |
会場 | 東京国立博物館 本館1階11室(彫刻展示室) |
TEL | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |