親と子のギャラリー/日本文化体験の二本立て企画で日本のよろいがもっと好きになる!

東京国立博物館にて、2019年夏のファミリー向け企画・親と子のギャラリーとして「日本のよろい!」が7月17日より開催中です。
本展は、知っているようで知らない、日本のよろいがよくわかる、もっと好きになる企画です。中世・近世につくられた本物のよろいと、現代につくられたよろいの製作見本などによって、複雑に見えるよろいの構造などをわかりやすく紹介する親と子のギャラリー「日本のよろい!」と、よろいのパーツを実際に触ったり、かぶとをかぶったりできる体験型展示である、日本文化体験「日本のよろい!」の2本立てとなります。
主催は文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、東京国立博物館で、本展は日本博主催・共催型企画となります。
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親と子のギャラリー「日本のよろい!」
- 7月17日(水)~9月23日(月・祝)本館2階特別2室
現代につくられた甲冑の製作見本と、中近世に用いられた甲冑をあわせて展示し、複雑ながらも高度に発達を遂げた工芸技術をわかりやすく伝える展示です。

- [左]図1:重要美術品 金小札紅糸中白威腹巻 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館蔵
- [右]図2:甲冑製作見本 平成19年(2007) 個人蔵
- ともに7月17日(水)~9 月23日(月・祝)本館 特別2室にて展示
500年ほど前に製作された甲冑(図1)の付近に、腰回りを防御する草摺(くさずり)の部分だけを再現した製作見本(図2)を展示します。図2の3つの草摺は、右から、①革でできた小札(こざね)と呼ばれる小さなカードのような部品を横に重ねたもの、②漆で塗り固めて横の列につなげたもの、③絹の組紐によって縦の列に綴り合せたもの、です。これらを同時に展示することによって、甲冑がさまざまな素材や技法によってつくられていることを視覚的に理解することができます。

- [左]紫裾濃威筋兜 江戸時代・18世紀 松平直亮氏寄贈 東京国立博物館蔵
- [右]仁王胴具足 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館蔵
- ともに7月17日(水)~9 月23日(月・祝)本館 特別2室にて展示
日本のよろい(甲冑)は、武士の身を守る道具であると同時に、さまざまな工芸技術を結集した総合芸術品です。戦場での活躍をアピールするために、人目を引く美しさも求められ、そのデザインには武士の好みが強く表れています。実物ならではの大きさや質感、細やかな装飾、また材料やつくり方、表面から見えない部分も見どころです。
日本文化体験「日本のよろい!」
- 7月17日(水)~9月1日(日)本館1階特別4室
よろいを触ったり、かぶとをかぶったりできる、体験型の展示。さらに、武士がたくさん描かれた屏風(レプリカ)を見て、よろいがどんなふうに着られていたのかを学べます。また、よろいのレプリカを着ることができ、甲冑の重みを実際に体感できる「よろい着用体験」も実施されます。
よろい着用体験
実施は会期中の金・土曜日および8月4日(日)。各回先着22名限定、当日受付のみで事前申込はできないとのことです。詳細等、東京国立博物館HPでもご確認下さい。
- 実施日:日本文化体験「日本のよろい!」会期中の金・土曜日および8月4日(日)
- 時間:11:00~16:30(受付10:50~16:00)※8月4日は子ども(18歳未満)のみ
- 場所:日本文化体験「日本のよろい!」会場内(本館1階特別4室)
- 定員:各日22名(1人につき1回1種類のみ。着用時間:約10分)
- 参加費:1,000円
- (高校生を除く18歳以上70歳未満の方は、別途当日の入館料が必要)
- お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
開催概要 「日本のよろい!」
- 親と子のギャラリー「日本のよろい!」
- 7月17日(水)~9月23日(月・祝) 東京国立博物館 本館2階特別2室
- 日本文化体験「日本のよろい!」
- 7月17日(水)~9月1日(日) 東京国立博物館 本館1階特別4室
- 開館時間:9:30~17:00 金曜・土曜は21:00まで、9月20日(金)・21日(土)は22:00まで
- ※入館は閉館の30分前まで
- 休館日:月曜日、9月17日(火) ※8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、23日(月・祝)は開館
- 観覧料:一般620円/大学生410円
- ※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
- 団体料金他の割引、無料観覧日等、詳細につきましては公式HPをご確認ください。
- 主催:文化庁、独立行政法人日本芸術文化振興会、東京国立博物館