[会期終了]にゃんと土俵まで!昭和の竜宮城・百段階段の福猫展2019「猫都のアイドル展」がスゴイ!(ホテル雅叙園東京・目黒)

2019年4月25日

投稿:ミュージアムズ編集部
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百段階段内に土俵が出現!
[清法の間]恋する大相撲!目黒場所
陶芸家・水谷満/墨絵・ぬいぐるみ作家 有田ひろみ・ちゃぼ によるコラボ作品
報道内覧会にて編集部撮影
  • [左]にゃんどる猫野ミーナ(佐藤法雪)
  • [中]百段階段の入り口
  • [右]猫抱きF(あべ夏)
  • 報道内覧会にて編集部撮影

にゃんと! 平安から平成の猫の都のアイドルが百段階段に大集結 「猫都のアイドル展 at 百段階段」

東京都指定有形文化財「百段階段」が猫で埋め尽くされる! 2019年4月26日(金)から5月19日(日)まで「猫都のアイドル展 at 百段階段」が東京都指定有形文化財「百段階段」(ホテル雅叙園東京内)で開催中。今回は、新時代を迎える今年ならではの時を超えた猫の都のアイドルが集結。源氏物語から江戸のアイドル大相撲、昭和のアイドルまで、時代を象徴するアイドルという宝物が一堂に会し、29名のアーティストによる累計総数3,000点以上の猫アート作品が展示されます。

連れて帰れる猫アート

GWを中心に開催される本企画展は、金・土・日・祝日は20時までのナイトミュージアムを開催。22名のアーティストによる気に入った作品は購入可能なギャラリー(草丘の間)や、ミュージアムショップも猫アイテム満載!

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文化財内に出現したギャラリー&ストア(草丘の間)

展覧会みどころ

  • 29名のアーティストによる累計総数3,000点以上の猫作品が展示
  • 展示会場内写真撮影OK!
  • 金土日祝は20時まで見学可! 猫グッズショップも充実でGWにおすすめ!

ホテル雅叙園東京 (運営:株式会社目黒雅叙園/所在地:東京都目黒区) は、2018年12月に創業90周年を迎えた日本美のミュージアムホテル。「百段階段」は、 旧目黒雅叙園の3号館にあたり、1935(昭和10)年に建てられた同館の現存する最古の木造建築です。2009(平成21)年3月に東京都の有形文化財に指定され、この日本家屋を会場として年間6回程度の展覧会が開催されています。

「日本家屋」といえば「猫」、というところから始まったというこの展覧会は今年で三回目の大人気企画。今回は「猫」「アイドル」をテーマに、平安・江戸・昭和・平成それぞれの時代の憧憬、崇拝、熱狂…源氏物語から江戸のアイドル大相撲、昭和のアイドルまで時代を象徴するアイドルという宝物が一堂に会します。

会場のようす

編集部では開幕に先立って開催された報道内覧会を取材してきました。

会期中常時展示されている作品には、人気作家もりわじんをはじめ、石渡いくよ、目羅健嗣の作品を含む猫作品が多数揃う他、22名のアーティストによる気に入った作品は購入可能な物販会場(草丘の間)、期間限定の「リレー個展」も開催。常時展示作品とあわせるとその数は実に3,000点以上。

螺鈿のエレベーターを降りると、 猫耳人形がお出迎え

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「Black-QJRFB」 あべ夏
報道内覧会にて編集部撮影

180cmもの長身!「猫野ミーナ」と写真を撮ろう

なんと180センチもある猫耳人形。私立猫又学園2年マタタビ組に在学ということです。今回の展示はオール撮影OKですが、エントランスホールのこの作品は特に映えるのでおすすめ。

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「にゃんドル猫野ミーナ」  (佐藤法雪)
報道内覧会にて編集部撮影

【十畝の間】昭和猫アイドル VS 平成猫アイドル バンザイ猫菊千代 VS たま駅長

漫画家赤塚不二夫先生の愛猫で「バンザイする猫」として有名だった
元祖タレント猫の菊千代。 日本初の猫駅長l和歌山電鐵 貴志駅のたま駅長。昭和と平成を代表するアイドル猫が 羊毛作家・佐藤法雪によるメガサイズで登場。本当に大きいです!

  • [左]「メガ菊千代」佐藤法雪
  • [右] 「メガたま駅長」佐藤法雪
  • 報道内覧会にて編集部撮影

「令和まであと○日」とカウントダウンされて行くそうです。

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「たちあがれ!にゃっぽんシリーズ」佐藤法雪
報道内覧会にて編集部撮影

【漁樵の間】猫の鳥獣戯画「3D猫国戯画」 浮世絵最強猫Doll列伝 花魁招き猫オイにゃん

3D猫国戯画

国宝「鳥獣戯画」をモチーフにした作品「3D猫国戯画」 (造形作家・小沢康麿)。「鳥獣戯画」を猫に置き換えた3D作品です。小沢さんによると、ウサギはともかく、蛙は猫とは全く構造からして違うので翻案するのに大変苦労したそうです。

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猫の鳥獣戯画/「3D猫国戯画」 小沢康麿
報道内覧会にて編集部撮影

花魁招き猫オイにゃん

ジュエリーデザイナーのせきかずさんによる作品。モチーフは招き猫誕生伝説の一つでもある吉原の花魁。「白雪太夫」の簪にはピンクサファイア、イエローサファイア、イエローベリルなどの宝石があしらわれています。

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「花魁招き猫オイにゃん 」 せきかず
報道内覧会にて編集部撮影

「ジュエリーはアートではない ジュエリーをまとった女性 それこそがアートなのだから」(せきかずさん)

浮世絵最強猫Doll列伝

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猫絵師 目羅健嗣の作品
報道内覧会にて編集部撮影

浮世絵や錦絵を題材に猫をアイドルと見立てた目羅健嗣の浮世絵風作品の新作約20点。ニャンタフェに住むリー・ニャークスの浮世絵コレクションからメラノミュージアムが厳選した作品を展示する展覧会の目黒での巡回展(という設定)。ミュージアムショップの方では、公式図録やメラノミュージアムのアートグッズが販売されています。

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百段階段入り口のミュージアムショップ内の「メラノミュージアム」グッズコーナー
報道内覧会にて編集部撮影

【草丘の間】22名のアーティストによる「猫のアイドル展」

「会えるアイドル」どころか、「連れて帰れるアイドル」!「猫とアイドル」テーマ作品を中心に、陶芸、九谷焼、七宝焼、人形、切り絵、立体造形、絵画、装飾品、ぬいぐるみ、木彫などさまざまなジャンルの猫アーティストが作品を展示。

  • すべて報道内覧会にて編集部撮影

気に入った作品はすべて購入可能です。

【静水の間】平安の色男「光源氏と女たち」

千年前から読み継がれる源氏物語の名場面を、創作人形作家石渡いくよが猫で表現。

  • 石渡いくよ(創作人形作家) の作品
  • 報道内覧会にて編集部撮影

写真右上の琵琶法師猫がこの部屋のすべてのお話の語り部という設定。ライティングや配置、全てに心が配られ、せつない中にもユーモラスさのある展示です。

【星光の間】猫耳アーティストの競演 猫ジャケアートの世界 猫マッチ・ラベルコレクション

猫のマッチラベル

日本最高の燐票蒐集家(マッチラベルコレクター)でグラフィック・デザイナーの加藤豊さんの、50年以上にわたる10万枚ものマッチラベルコレクションから、猫のラベルのものを厳選。明治時代のマッチラベルなど、ここだけでも博物館の企画展レベル。

  • 猫マッチラベルについて説明する加藤さん
  • 報道内覧会にて編集部撮影

猫耳ドール

自分の愛するアーティストを「猫耳ドール」化する人気作家 あべ夏さんの作品。 エントランスホールにも大きい作品が展示されています。

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「猫耳ドール」あべ夏

猫ジャケアートの世界


おおやぎえいこさんは70年代洋楽ロック、ジャズの名盤から昭和のアイドル歌謡まで、レコードジャケットを猫で表現した作品を出展。

  • ミラーボールの回る展示作品の前にて、おおやぎえいこさん
  • 報道内覧会にて編集部撮影

編集長個人的には凶器?のピコピコハンマーを手にしたアイアンメイデン、もとい「ニャンニャ・メイデン」のジャケットが素敵でした。ぜひ会場で直接見て欲しいです。

部屋の真ん中に土俵が出現
【清方の間】恋する大相撲!目黒場所

日本人が大好きな大相撲。なんと部屋の真ん中に土俵が出現!いかつい陶猫力士たちがキュートな化粧回しをつけて土俵入り。陶芸家水谷満とQ工房(有田ひろみ・ちゃぼ)初のコラボレーション。力士の表情、猫にまつわる図柄の刺繍化粧回しなど、見どころいっぱいです。

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「猫力士の土俵入り」
陶芸家・水谷満/墨絵・ぬいぐるみ作家 有田ひろみ・ちゃぼ によるコラボ作品
報道内覧会にて編集部撮影

まわしの下もちゃんと「履いて」いるそうです笑。

全員にしこ名がちゃんとついていて、「令和元年 目黒場所」のポスターも。

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報道内覧会にて編集部撮影

【頂上の間】 おみくじ猫百覧会 新時代のスタートに福を招く招き猫

そして頂上の間。大明神ならぬ「大猫神」がいらしゃいます!

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「おみくじ猫百覧会」もりわじん
報道内覧会にて編集部撮影

「頂上の間」では、 立体造形作家・もりわじんの大作「おみくじ猫百覧会」を開催。100種類のユニークな福ねこが一堂に展示され、中央には「おみくじ猫大明神」が鎮座1~100番までの猫みくじを引き、出た番号の福ねこがその人の守り猫となるというインスタレーションタイプの作品で守り猫カードは別途200円で頒布。

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報道内覧会にて編集部撮影

編集長のひいた猫みくじは「44番 いかつい天王」。裏面には普通のおみくじとはちょっとことなる、元気の出る作家からのメッセージが書かれています。

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報道内覧会にて編集部撮影

改元記念!猫都のアイドル展at百段階段オリジナルカレンダー発売

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ミュージアムショップ入り口
報道内覧会にて編集部撮影
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報道内覧会にて編集部撮影

新元号発布の2019 年を記念する5月始まりの特製カレンダーです。「百段階段」の豪奢な内装を背景に、さまざまな珍しい招き猫が月替わりで登場。モチーフになっている招き猫は「日本招猫倶楽部 招き猫ミュージアム」(愛知県瀬戸市)の貴重な収蔵品です。今から約180年前、浅草あたりで誕生した日本独自の縁起物・招き猫は、江戸、明治、大正、昭和、平成と5つの時代を超えて福を招き続けてきました。「令和」という新たな時代も変わらず皆さまに幸運をもたらします。

実は…まだまだ紹介してきれていないんです!

結構詳しく会場レポートを心がけている当サイトではありますが、累計で3000もの猫作品がひしめく百段階段のこの展示、本当に一部だけしかお伝えしきれていません。ぜひ会場に足を運んでみていただきたいなと思います!

出展作家(予定・敬称略、順不同)

【出展作家/順不同・敬称略】※団体含む

  • あべ夏(創作人形)
  • 天野千恵美(絵画・立体)
  • 有田ひろみ・ちゃぼ(墨絵・ぬいぐるみ)
  • 石渡いくよ(創作人形)
  • 大江フミト(ジュエリー)
  • おおやぎえいこ(絵画)
  • 岡村洋子(陶芸)
  • 奥平浩美(ジュエリー)
  • 小澤康麿(陶芸他)
  • 加藤 豊(デザイナー)
  • 小出信久(ミニチュア木彫り)
  • ゴーあや(陶芸・その他)
  • 小島美知代(立体造形)
  • 櫻井魔己子(立体造形)
  • 佐藤法雪(立体造形・羊毛フェルト)
  • 松風直美(切り絵)
  • せきかず(ジュエリーデザイナー)
  • 東 早苗(九谷焼)
  • 東 直生(陶芸)
  • ひがしりょうこ(陶芸)
  • HISOKA(FRP造形)
  • 平林義教・利依子(七宝焼)
  • 松下カツミ(イラスト、その他)
  • 松本浩子(人形)
  • 水谷 満(陶芸他)
  • 目羅健嗣(絵画)
  • もりわじん(立体造形、画)
  • 山崎清孝(陶芸)
  • 渡辺志野(陶芸)

「猫都のアイドル展at百段階段」開催概要

項目内容
展覧会名「猫都のアイドル展 at 百段階段」
開催期間2019年4月26日(金)~5月19日(日)※会期中無休
開催時間日~木曜日 10:00~17:00(最終入館16:30)
金・土・日・祝日  10:00~20:00(最終入館19:30)
※5月19日(日)は17:00まで
入場料当日¥1,600/オリジナルシューズバッグ付¥1,80
大学生・高校生¥1,200/中学生・小学生¥600 ※要学生証呈示/未就学児無料
会場ホテル雅叙園東京
お問合せTEL.03-5434-3140(イベント企画 10:00~18:00)
URLhttps://www.hotelgajoen-tokyo.com/event/nyanto2019
主催ホテル雅叙園東京
協力株式会社フジオ・プロダクション/和歌山電鐵株式会社/加藤 豊/日本招猫倶楽部
後援目黒区・一般社団法人めぐろ観光まちづくり協会