[会期終了][行ってきた]企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」(国立科学博物館)の感想や展示の様子をレポる記事

2018年4月20日

投稿:M3PRESS編集部

※会期終了にともない、一部画像の掲載を終了しました。

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企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」開催中

国立科学博物館(東京・上野公園)にて2018年4月20日(金)より旧石器時代研究の最新情報を紹介する企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」が開催されています。(6月17日(日)まで)開催に先立っての報道向け内覧会にも取材に行ってきましたので広報用写真と合わせて、この企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」の見どころや会場の様子等をご紹介します。
お隣の東京国立博物館では7月3日(火)より特別展「縄文―1万年の美の鼓動」も始まりますし、今年は日本の考古学関連の展覧会の「アツい年」になりそうですね!

ぜひお出かけ計画のご参考に。それではどーぞ!

企画展「沖縄の石器時代が熱い!」チラシ表面
企画展「沖縄の石器時代が熱い!」
チラシ表面

これまで謎に包まれていた沖縄の旧石器時代!

日本の人類史でもっとも古く、もっとも長く、もっとも謎に包まれている旧石器時代。そのころの日本列島に暮らした人々は、どのような姿をして、どのように暮らしていたのでしょうか。 彼らの生前の姿を現代に伝えてくれる旧石器時代人骨の大半は、沖縄で発見されています。しかし、 沖縄では石器などの道具が見つからず、彼らの暮らしぶりは長い間、謎とされてきました。そんな沖縄で、近年、世界最古の釣り針や旬のカニを味わうユニークな暮らしぶり、そして石垣島からの全身にわたる新たな旧石器人骨など、旧石器時代の大発見が沖縄の各地で相次いでいます。 本企画展では、そんな熱気あふれる沖縄旧石器時代研究の最新情報をご紹介します。(プレスリリースより)

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イベントの概要

項目 内容
イベント名 企画展「沖縄の旧石器時代が熱い!」
場所 国立科学博物館(東京・上野公園)
会期 2018年4月20日(金)~6月17日(日)
開館時間 午前9時~午後5時
※金・土曜日及び4/29(日)4/30(月)5/3(木)は午後8時まで。
5/1(火)5/2(水)5/6(日)は午後6時まで。
※入館は各閉館時刻の30分前まで
休館日 毎週月曜日
※4/30(月)6/11(月)は開館
入館料 一般・大学生:620円(団体500円)
高校生以下および65歳以上:無料
主催 国立科学博物館
学術協力 沖縄県立博物館・美術館、沖縄県立埋蔵文化財センター
協力 株式会社南都(おきなわワールド・ガンガラーの谷)
八重瀬町・うるま市・宮古島市各教育委員会
NHK

国立科学博物館へのアクセス

  • 国立科学博物館(東京・上野公園)
  • 〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20

  • JR「上野駅」公園口から徒歩5分
  • 東京メトロ銀座線・日比谷線「上野駅」から徒歩10 分
  • 京成電鉄「京成上野駅」から徒歩10 分

次ページより展示の見どころの紹介です。

企画展「沖縄の石器時代が熱い!」チラシ表面
企画展「沖縄の石器時代が熱い!」
チラシ表面

展示のみどころ紹介

1.沖縄の環境

沖縄がどのようにして今の姿になったのかを考察します。地形を形づくる岩石をみて、その成立を考えてみましょう。

2.島に生きるユニークな動物たち

ヤンバルクイナなどよく知られた動物から、あまり知られていない絶滅動物まで、亜熱帯の森林にすむ多くの固有動物たちを紹介しています。

3.旧石器人の渡来

豊かな自然が広学沖縄に初めてヒトが渡って来た、沖縄旧石器時代の様子を紹介。1960年代から続けられてきた沖縄旧石器時代の数々を概観します。

4.見えてきた沖縄の旧石器人の暮らし

サキタリ洞で発見された世界最古の釣り針や、山ほどのカニの殻の調査結果から、沖縄の旧石器人の暮らしぶりを紹介します。

5.新たな人骨発見

石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡で旧石器人骨が発見されました。新たな調査結果に期待が高まっています。
後半に写真を掲載しますが、その1体「白保4号人骨」の復顔もその1つです。こちらもこの展示が初公開となります。

6.まだまだ熱い!沖縄旧石器時代

今も沖縄各地で続けられる発掘調査は、これからどんな発見をもたらしてくれるのでしょうか。今後に期待したくなる発見の一部を観覧できます。

会場の様子

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会場入口にはNHKスペシャル「人類誕生」の紹介ブースも
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スクリーンがロビーとVR空間をつなぎ、なんと会場に「ケサイ」が!
VR体験は4月26日(木)までの期間限定

では会場内へ

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現在も進められている沖縄での発掘調査をイメージし、会場内は洞窟風のパネルで順路が仕切られ、最新の研究成果に触れることができます。
写真は内覧会での写真より、国立科学博物館 研究員の藤田さん。

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発掘現場をイメージしているので会場の各所にコーンがありますね。

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世界最古の釣り針


世界最古の釣り針。貝殻を精緻に加工しています。

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白保根田原洞穴遺跡より発掘された世界最古の人骨。調査により、この時代には風葬が行われていたことがわかってきました。デジタルによる補間、3Dプリンタによる出力といった最新の研究手法により、より効率よく、正確に旧石器人の実像に迫ることができるようになりました。

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こちらは旧石器人(港川人)の復元模型。広報資料では顔部分の画像だったので、てっきり顔像だと思っていたのですが、全身像でした!

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白保4号人骨の復顔

白保4号男性の頭骨のデジタル復元結果をもとに、生前の顔つきの復元、「復顔」を行ったものです。こちらも初公開された最新の研究成果の一つで、これを観るためだけに観に行く価値があると思います…。

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講演会、ギャラリートークも

常設展の入場料のみで入れます。講演会は事前申し込みが必要です。

講演会1「海を渡り、島で暮らした旧石器人」

  • 5月12日(土)14:00~16:00
  • 日本館2階 講堂
  • 定員100名(事前申込制)

内容

  1. 「海を渡った旧石器人-3万年前の航海を再現する」
    • 講師:海部陽介(国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ長)
  2. 「島に暮らした旧石器人-サキタリ洞遺跡での発見」
    • 講師:山崎真治(沖縄県立博物館・美術館)
  3. 「東南アジア島嶼域の旧石器人に見る海洋適応」
    • 講師:小野林太郎(東海大学)
  • 司会進行:藤田祐樹(国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ)

講演会2「白保竿根田原洞穴遺跡の発掘」

  • 6月9日(土)14:00~16:00
  • 日本館2階 講堂
  • 定員100名(事前申込制)

内容

  1. 「白保竿根田原遺跡の発掘」
    • 片桐千亜紀(沖縄県立埋蔵文化財センター)
  2. 「白保竿根田原洞穴遺跡の人骨」
    • 河野礼子(慶応義塾大学)・土肥直美(文化財サービス)
  3. 「旧石器人の古代DNA研究」
    • 篠田謙一・神澤秀明(国立科学博物館人類研究部)

ギャラリートーク

本展担当の研究者の方の展示解説が直接聞けます!

  • 第一回 4月27日(金)18:00~18:30
  • 第ニ回 5月25日(金)18:00~18:30
  • いずれも 日本館1階企画展示室

読んでいただいてありがとうございます!

発掘、復元するという作業は、物理的な単なる復元ではなく2万年前の人々の暮らしや文化を知るということなのですね。研究員の藤田さんが「博物館で展示を観たら、今度は是非現地にも」と仰っていましたが、沖縄の現地で2万年前に思いを馳せたくなる、そんな展覧会です。国立科学博物館のすぐ近く、東京国立博物館では特別展「縄文―1万年の美の鼓動」がも7月3日(火)が始まり、「旧石器時代」→「縄文」と日本の古代世界を上野でまとめて体験出来ます。考古学好きには文字通り「熱い夏」になりそうですネ。

  • ライター:ふみ/モモン
  • 編集:モモン