
「沖縄の旧石器時代が熱い!」という熱い企画展が国立科学博物館で
国立科学博物館では、2018年4月20日(日)~6月17日(日)まで、「沖縄の旧石器時代が熱い!」と題し、沖縄旧石器時代研究の最新情報を紹介する企画が開催されます。
イベントの概要
項目 | 内容 |
---|---|
イベント名 | 沖縄の旧石器時代が熱い! |
場所 | 国立科学博物館(東京・上野公園)日本館1階 企画展示室 |
会期 | 2018年4月20日(金)~6月17日(日) |
開館時間 | 午前9時~午後5時 ※金・土曜日及び4/29(日)4/30(月)5/3(木)は午後8時まで。 5/1(火)5/2(水)5/6(日)は午後6時まで。 ※入館は各閉館時刻の30分前まで |
休館日 | 毎週月曜日 ※4/30(月)6/11(月)は開館 |
入館料 | 一般・大学生:620円(団体500円) 高校生以下および65歳以上:無料 |
主催 | 国立科学博物館 |
学術協力 | 沖縄県立博物館・美術館、沖縄県立埋蔵文化財センター |
協力 | 株式会社南都(おきなわワールド・ガンガラーの谷) 八重瀬町・うるま市・宮古島市各教育委員会 NHK |
国立科学博物館へのアクセス
- 国立科学博物館(東京・上野公園)
- 〒110-8718 東京都台東区上野公園 7-20
これまで謎に包まれていた沖縄の旧石器時代!
近年、沖縄にて旧石器時代を物語る大発見が相次ぎ、ユニークな暮らしぶりが見えてきた日本の人類史で最も古く、最も長く、最も謎に包まれている旧石器時代。旧石器時代の人骨の大半は沖縄で発見されていますが、沖縄では石器などの道具が見つからず、彼らの暮らしぶりは長い間、謎に包まれていました。近年、そのような沖縄で、世界最古の釣り針やカニも殻、石垣島からの全身にわたる新たな旧石器人骨などの大発見が相次ぎ、少しずつ沖縄の旧石器時代の様子が解明されつつあります。熱気あふれる沖縄旧石器時代研究の、最新情報を堪能してみましょう。
展示のみどころ紹介
沖縄の環境の成り立ちを考える
沖縄がどのようにして今の姿になったのかを考察します。地形を形づくる岩石をみて、その成立を考えてみましょう。
島に生きるユニークな動物たちを紹介
ヤンバルクイナなどよく知られた動物から、あまり知られていない絶滅動物まで、亜熱帯の森林にすむ多くの固有動物たちを紹介しています。
旧石器人の渡来について
沖縄に初めてヒトが渡って来た沖縄旧石器時代の様子を紹介。
沖縄の旧石器人の暮らしを覗く
サキタリ洞で発見された世界最古の釣り針や、山ほどのカニの殻の調査結果から、沖縄の旧石器人の暮らしぶりを覗く。
沖縄で新たな人骨発見
石垣島の白保竿根田原洞穴遺跡で旧石器人骨が発見されました。新たな調査結果に期待が高まっています。
講演会、ギャラリートークも
常設展の入場料のみで入れます。講演会は事前申し込みが必要です。
講演会1「海を渡り、島で暮らした旧石器人」
- 5月12日(土)14:00~16:00
- 日本館2階 講堂
- 定員100名
内容
「海を渡った旧石器人-3万年前の航海を再現する」
講師:海部陽介(国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ長)
「島に暮らした旧石器人-サキタリ洞遺跡での発見」
講師:山崎真治(沖縄県立博物館・美術館)
「東南アジア島嶼域の旧石器人に見る海洋適応」
講師:小野林太郎(東海大学)
- 司会進行:藤田祐樹(国立科学博物館人類研究部人類史研究グループ)
講演会2「白保竿根田原洞穴遺跡の発掘」
- 6月9日(土)14:00~16:00
- 日本館2階 講堂
- 定員100名
内容
「白保竿根田原遺跡の発掘」
片桐千亜紀(沖縄県立埋蔵文化財センター)
「白保竿根田原洞穴遺跡の人骨」
河野礼子(慶応義塾大学)・土肥直美(文化財サービス)
「旧石器人の古代DNA研究」
篠田謙一・神澤秀明(国立科学博物館人類研究部)
ギャラリートーク
本展担当の研究者の方の展示解説が直接聞けます!
- 第一回 4月27日(金)18:00~18:30
- 第ニ回 5月25日(金)18:00~18:30
- いずれも 日本館1階企画展示室
読んでいただいてありがとうございます!
国立科学博物館のすぐ近く、東京国立博物館では特別展「縄文―1万年の美の鼓動」が7月3日(火)が始まります。「旧石器時代」→「縄文」と日本の古代世界を上野でまとめて体験出来ます。考古学好きには文字通り熱い夏になりそうですネ。