大乗寺襖絵が東京で約10年ぶりに公開

東京藝術大学大学美術館にて、「円山応挙から近代京都画壇へ」が2019年8月3日(土)より開催中です。同展は円山応挙の円山派、呉春の四条派を起点とし、近世から近代へ引き継がれた画家の系譜を一挙にたどる展覧会。会期は前期(~9月1日〈日〉)と後期(9月3日〈火〉~)で大幅な展示替えを行い、9月29日(日)まで。
円山応挙、呉春から竹内栖鳳、上村松園まで、江戸中期から昭和初期までの円山・四条派が勢揃いし、東京展では重要文化財8件、重要美術品2件を含む約100件の名品 が一挙公開となります。また、円山応挙最晩年の最高傑作「松に孔雀図」をはじめとした大乗寺襖絵の立体展示を実現。東京で大乗寺襖絵が展示されるのは約10年ぶりとなります。なお、 11月には京都国立近代美術館でも開催されます。
- 取材ご協力: 「円山応挙から近代京都画壇へ」広報事務局 さま
- 記事中の写真は全て東京展の報道向け内覧会にて編集部が撮影。記事中の文章、写真他一切の無断転載および引用を禁止します。

展示のようす(東京藝術大学大学美術館)
編集部では開幕に先立って開催された報道向け内覧会を取材しました。
- 左より、山岨眞應(やまそば しんのう) 大乗寺副住職 、平井啓修 京都国立近代美術館 学芸課 研究員、古田亮 東京藝術大学大学美術館 准教授
- [左] 重要文化財「松に孔雀図」(全16面のうち4面) 円山応挙 寛政7年(1795) 兵庫・大乗寺蔵 東京展のみ・通期展示
- [右] 「猛虎図」 岸竹堂 明治23年(1890) 株式会社 千總蔵 ※東京展:前期展示 京都展:半期展示
総勢28名もの画家による「魚介尽くし」

写真の左側の作品が、「魚介尽くし」。円山・四条派がほとんどを占める総勢28名もの画家が一つの画面に描いた合作で、新発見作品です。こちらは通期展示。
東京展について
- 「円山応挙から近代京都画壇へ」
- 東京藝術大学大学美術館
- 2019年8月3日(土)~9月29日(日) (50日間)
- 前期:9月1日(日)まで 後期:9月3日から
- 前後期で大展示替えが行われます ※大乗寺襖絵は通期で展示されます。
- 休館日:毎週月曜日(祝日または振替休日の場合は開館、翌日休館
- 開館時間:午前10時~午後5時(入館は閉館の30分前まで)
観覧料、割引等詳細は展覧会の公式HPをご確認下さい。