
宮廷画家という生き方〜「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」を観てきたよ
東京・上野の国立西洋美術館で2月24日(土)より開催中の「プラド美術館展 ベラスケスと絵画の栄光」、先日行ってきましたのでこ混雑具合や展示の様子、感想などをお伝えします。
実は先々週から胃腸炎からの花粉症のコンボでめちゃめちゃ体調を崩してしまい、行きたかった展覧会を幾つか逃してしまいましたorz。何をするにも健康が第一ですよねー。が、国立西洋美術館のこの展覧会は5月27日(日)まで開催と会期が長いので花粉症のあなたも安心(?)です!ということでまずは展覧会概要から。
概要
項目 | 内容 |
---|---|
会期 | 2018年2月24日(土) – 5月27日(日) |
会場 | 国立西洋美術館(上野公園) http://www.nmwa.go.jp/ |
休館日 | 月曜日 3月26日(月)、4月30日(月)は開館 |
開館時間 | 午前9時30分 – 午後5時30分 金曜日、土曜日は午後8時まで 入館は閉館の30分前まで |
主催 | 国立西洋美術館 プラド美術館 読売新聞社 日本テレビ放送網 BS日テレ |
後援 | スペイン大使館 |
特別協賛 | キヤノン |
協賛 | 花王 損保ジャパン日本興亜 大日本印刷 大和証券グループ 大和ハウス工業 東レ 三井物産 |
協力 | 西洋美術振興財団|イベリア航空|日本貨物航空|ヤマトロジスティクス |
国立西洋美術館へのアクセス
- 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
- JR上野駅下車(公園口)徒歩1分
- 京成電鉄京成上野駅下車 徒歩7分
- 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅下車 徒歩8分
観覧料金
|当日|前売・団体|
|一般|1,600円|1,400円|
|大学生 |1,200円|1,000円|
|高校生|800円|600円|

展示について
かなりサイズの大きい絵がこれでもかという感じに展示されています。遠くから観て、また近くに寄って観て、もう一回遠くから鑑賞という感じで観ると、いろいろな発見があって面白いかと思います。観に行った日は平日だったので可能だったのかもですけども…
ついでに宣伝。
そういう時のために是非モノキュラーを!
所要時間
今回は音声ガイドを聞きながらでしたが、大きい絵はやはりじっくり観たかったりするので、1時間半くらいかけて鑑賞しました。
急ぎ足だと45分くらいかな?
客層とか混雑について
雨の日で平日15時頃だったこともあり、お客さんはまばら…でもなく、マックスで1枚の絵を10人で観る箇所が2箇所ほどありました。全体的には他の人をそれほど気にせず、ストレスなくゆったり観れます。
余談ですが、西洋美術と浮世絵等の日本美術や仏像ものって、お客さんの雰囲気が違うと思います。西洋美術のお客さんの方が割り込みとかあんまりしない印象…。展示内容によるのかな?
ちょっといらんことを書いてしまった感じはありますが、この展覧会はみなさんマナーが良く、譲り合って鑑賞したりとか、本当に気持ちよく観ることができました。譲り合い大事です。
撮影

展示室に入る直前のロビーのディスプレイは撮影OKですが、他は全面撮影NGです。
感想
巨匠ベラスケスはフェリペ4世付きの宮廷画家でありながら、宮廷人としての職も持っていたそうです。かなりの出世をしており、最終的には王宮の全ての鍵を預かる地位まで昇りつめ、晩年には宮廷装飾の責任者となり、結婚式を取り仕切るほどの地位にあったそうです。また、決して上級貴族の出身でないにもかかわらず、様々なロビー活動とフェリペ4世の鶴の一声でサンディエゴ騎士団の加入を果たすなど、画家以外の部分で成功を収めています。
ベラスケスは寡作で知られ120点程度しか作品が知られていないとされていますが、言ってみたら社会人野球の選手(すいません例えが変だった…)みたいな感じで仕事と芸術活動の両立を達成した人物なんだなーと思いながら鑑賞していると、一見奔放に描いているようで実はかなり計算していたのかな?などと巨匠への親しみがわいてきました。
その他いろいろTIPS
コインロッカーは地下にたくさんあるよー。
エントランスから入って右方向にコインロッカーがありますが、地下の企画展示室の入り口近くにもたくさんコインロッカーがあります。100円玉が必要ですが後で戻ってくる方式のため、使わない手はありません。正直、荷物を入れて上着を脱いで、財布を取り出して、あれ、チケットは…ってやるのは面倒くさいのですが、ゆったり美術作品を楽しむためにはマストとと思います!(自分に言い聞かせてますw)
ロッカーから財布とカメラは持って出よう
入り口でチケットを見せ、展示室に入る前にもう一度ロビーがあります。ここで音声ガイドをレンタルできます。借りる人は550円必要ですのでロッカーに財布まで入れてしまわないように注意(防犯の観点からも貴重品は持っていた方がベターです)。
また、このロビーには巨大な展覧会のディスプレイがあり、ここは撮影OKなので写真を撮りたい人はカメラを出しておきましょう。ただし他のセクションでは撮影禁止となっていますのでご注意を。
金曜日は20時まで開館してます。
美術館や博物館って基本的に5時半とかに閉館してしまうのでお勤め帰りに行くのは難しいのですが、国立西洋美術館の場合、金曜日は20時まで(入館は30分前まで)開館しています。仕事帰りに美術作品を堪能して上野で一杯とか良くないですか!ね。