2018 六義園の桜ライトアップの混雑を完全回避する方法【行って調べた】

2018年1月25日

投稿:ミュージアムズ編集部

六義園 しだれ桜

2018 六義園の混雑を回避する確実な方法!しだれ桜の見頃やライトアップ情報も

しだれ桜で有名な駒込の六義園。実は確実に混雑を回避する方法があります!六義園の魅力やライトアップ期間の情報とともにお送りします。

六義園 庭園
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六義園のしだれ桜、混雑回避の必勝法を教えます!

ソメイヨシノの故郷・駒込。その駒込にある六義園は特に春のしだれ桜と秋の紅葉で有名、オンシーズンは入園待ちの行列が出来るほどです。今回は2018年の六義園のしだれ桜の見頃やライトアップ時期、混雑を回避するための情報など、この記事を読めば六義園訪問が絶対楽しくなる内容でお送りします。

六義園の成り立ちについて

まずは基本情報。混雑ばかりに目が行ってしまいますが、国の特別名勝と認定されている、素晴らしい景観と長い歴史を持つ由緒正しい日本庭園なんです。

六義園とは

六義園は国の特別名勝に指定されている、東京都駒込にある日本庭園。その和歌の世界を彷彿とさせるような「わびさび」のある素晴らし眺めは、多くの観光客の心をとらえて離しません。

簡単に言えば、どんな感じの庭園?

真ん中に池があり、その周りを木々や小山が取り囲むという池泉回遊式庭園となっています。そして、建築物は自然と調和するような造りになっています。大きな岩で造られた重厚感あふれる橋や水しぶきをあげる滝が茶屋の小窓から見える造りになっていたりと、どこをとっても日本人が心から素晴らしいと思えるような自然美があちらこちらで見られます。完成までに7年もの歳月がかかったそうです。

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六義園 庭園

誰が造ったの?

六義園は、徳川5代将軍綱吉の側近・柳沢吉保が自ら設計して、指揮をとり、造園させた純日本式庭園となっています。また、この六義園が造られた広大な土地は、柳沢吉保が徳川5代将軍綱吉に下屋敷として与えられた土地だと言われています。

六義園という名前の由来は?

六義園の「六義」とは、中国の古典「詩経」の詩の分類法「六義」からとっています。賦、比、興、風、雅、頌という詩の分類法は、紀貫之が和歌を「そえ歌、かぞえ歌、なずらえ歌、たとえ歌、ただこと歌、いわい歌」に分類したことに影響を及ぼしています。そして、柳沢吉保は、その和歌における六義と、万葉集、古今和歌集などの和歌や古事記、古典などから、「これこそ素晴らしい名勝だ」と思うものを厳選して再現しました。

まさに、六義園は、日本の和歌の世界を忠実に再現した庭園であり、日本人の感性と自然美が織り交ざった庭園だと言えるでしょう。

江戸幕府滅亡後の六義園

江戸幕府が存続していた頃は、柳沢吉保やその子孫によって行き届いた手入れが施されていたことでしょう。しかし、江戸幕府が滅亡し、幕府の人間がそれぞれに散ってしまってからの六義園はどうなってしまったのでしょう。

実は、江戸幕府が滅亡して、その後、六義園がどうなったかについては、資料が残っておらず、よく分かっていません。ですが、明治11年には三菱グループの創始者・岩崎弥太郎が六義園を買い取っていることが分かっています。その後の昭和11年、六義園は岩崎家から東京都に寄贈され、現在に至ります。今は東京都の管理のもと運営されています。

国の特別名勝に

六義園が岩崎家から東京都へと寄贈されると、一般公開されるようになり、私たちもこの素晴らしい景観にふれることができるようになりました。春には桜、夏には青々と茂る緑、秋には紅葉、冬にはうっすらと雪が積もった眺めなどを楽しむことができます。

1年を通して、様々な表情をもつ六義園には、桜をはじめ、松や楠、ミズキ、サツキ、しだれ桜など多種にわたる樹木が植えられ、その数はおよそ6000本にも及びます。この素晴らしい六義園の眺めは、昭和28年に国の特別名勝と認定されています。

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基本情報

項目 内容
開園時間 9時~17時(最終入園は16時30分)
桜の季節の時期は、1時間開園時間が長くなります。
入園料 一般300円 65歳以上150円
※小学生以下及び都内在住の中学生は無料)
※20名以上の団体の場合、一般240円、65歳以上120円
無料公開日 みどりの日(5月4日)、都民の日(10月1日)
休園日 年末年始(12/29~翌年1/1まで)

※身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳または療育手帳持参の方と付添の方は無料

六義園の年間パスポート

項目 内容
六義園のみ年間パスポート 一般1,200円 65歳以上2,000円
9庭園共通年間パスポート 一般4,000円 65歳以上2,000円
六義園・旧古河庭園共通入園引換券 大人400円
問い合わせ 電話03-3941-2222
(六義園サービスセンター)
〒113-0021
東京都文京区本駒6-16-3

※9庭園とは、六義園の他、・浜離宮恩賜庭園・旧芝離宮恩賜庭園・小石川後楽園・旧岩崎邸庭園・向島百花園・清澄庭園・旧古河庭園・殿ヶ谷戸庭園を指します。

六義園へのアクセス

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JR駒込駅
  • 東京都文京区本駒込六丁目
  • JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」(N14)下車で徒歩7分
  • 都営地下鉄三田線「千石」(I14)下車で徒歩10分
  • 駐車場 なし

と、予習が終わったところで、2018年の六義園でのお花見情報をお届けします!

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次のページから六義園のサクラの見頃と混雑予想&回避情報。
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2018年の六義園の桜の見頃は?

毎年、桜花期はそのときの天気によって左右されがちですが、今年の桜花期はいつになるのでしょう。

六義園の桜の見頃の時期

項目 内容
桜花期 平成30年3月24日(土)~4月8日(日)
開園時間 9時~18時(最終入園は17時30分)

※中の御門口は17時に閉門。そのため、最終入園は16時30分となります。

しだれ桜のライトアップについて

六義園の見どころと言えば、なんといっても、しだれ桜。3月末には枝いっぱいに華やかな薄紅色の花を咲かせます。まるで大きな滝から水が溢れんばかりに流れ落ちてくるような大迫力の桜です。

項目 内容
ライトアップ期間 平成30年3月21日(水・祝)~4月5日(木)
開園時間 9時~21時(最終入園は20時30分)
ライトアップの時間 日没~21時

※16時30分以降は、安全確認のため、立ち入りが制限される区域があるので要注意!

混雑する場所や時間

混雑するのは、桜が最も見頃を迎える時期。そして、休日と重なる日です。

2018年 昼に混雑すると予測される日

3/24(土)、3/25(日)、3/31(土)、4/1(日)

2018年 夜に混雑するのは

3/24(土)、3/25(日)、3/30(金)、3/31(土)、4/1(日)、4/6(金)、4/7(土)、4/8(日)
特に見頃の3/30(金)、3/31(土)、4/1(日)はかなりの混雑が予想されます。

※ただし、しだれ桜のライトアップが4/5で終了するため、4/6(金)、4/7(土)、4/8(日)はさほど混雑しないかもしれません。

混雑する場所

1.正門の外の行列

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六義園 正門

混雑するのは、ズバリ正門の外です。100mを超える行列ができることもあり、入場まで1時間以上かかってしまうことも。しかし、入場してしまえば、そこまで身動きがとれなくなることはありません。人は多いですが、しっかり写真を撮影できるほどの余裕はあります。

2.染井門の外の行列

ライトアップ期間中、正門よりも染井門の方が長い行列ができやすい傾向にあります。正門から入ると、すぐに、しだれ桜があるため、わざわざ染井門に並ぶこともないと思います。染井門は行列が長いだけでなく、門からしだれ桜までの距離が遠くなってしまいます。正門に並んだ方がスムーズに見られるでしょう。

[aside]補足
染井門は駒込駅から1番近い入口になります。
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[voice icon=”https://m3press.jp/m3press/wp-content/plugins/speech-bubble/img/momon.jpg” name=”編集長” type=”r”]といっても正門もそんなに遠くではないですよ![/voice]

混雑する時間は?

[box class=”red_box” title=”六義園が混雑する時間帯”]
– 金曜の日没~21時
– 土日祝日の9時~20時
[/box]

平日だと会社が終わる夕方頃から、土日祝日はどの時間帯でも混雑する傾向にあります。ただし、20時以降は、帰る人もチラホラ出て空きはじめます。

最強の混雑の回避方法!

混雑しない時間帯に行くというのがまず1つです。もっとも1番良い時期、良い時間帯だからこそ混雑するのであって、その時間帯にやっぱり行きたいというのが人情です…。

六義園について書いた記事はネット上にたくさんありますが、編集部が見つけたとっておきの混雑回避方法をお教えしちゃいます。それは…正門の向かい側にある東洋文庫です。

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次のページで、東洋文庫ミュージアムを利用して六義園の混雑を完全回避する方法を解説
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東洋文庫ミュージアム1Fエントランス(編集部撮影)

[box class=”red_box” title=”六義園X東洋文庫ミュージアム”]
コンビチケットを使って、並ばずに入る裏技!
[/box]

最強ポイント1:コンビチケットで並ばずに入場

正門より徒歩1分の場所に「東洋文庫ミュージアム」という美術館があり、こちらでにコンビチケットという六義園との共通入場券を販売しています。コンビチケットの価格は1,000円(一般の場合)で、東洋文庫ミュージアムを見学した後で徒歩1分の六義園に移動し、そのままチケット行列をスルーして並ばずに入場ができます。

六義園の混雑の理由は、入場券を購入する受付です。なので、年間パスをあらかじめ購入する、いちど昼間に来てチケットを購入しておき再度来園する等の混雑回避方法があちこちのブログさんで紹介されています。ただ、いずれにしても購入する際は六義園の入場受付に並ぶ必要、また購入しても出直する必要があります。

最強ポイント2:夜まで購入可能

東洋文庫ミュージアムの開館時間は10:00〜19:00(入館は18:30まで)です。美術館は17時くらいで閉館するところが多いのですが、19時まで開館。ということはわざわざ昼間にチケットを買うために来園する必要はなく、混雑する時間帯でも東洋文庫に立ち寄って(ついでに美術館も見学して)徒歩1分の六義園に移動すればOKです。前売り券扱いなので、そのまま行列に並ぶことなくスムースに入園できます。

六義園と東洋文庫は同じ敷地だった?!

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東洋文庫 モリソン書庫 (編集部撮影)
東洋文庫は100万冊の蔵書を誇る、本の美術館でもあります。

六義園と東洋文庫は、共に三菱第三代社長の岩崎久彌氏より寄付されたもので、元々は同じ敷地内にあり、歴史を共有しているんです。

  • 公式サイト http://www.toyo-bunko.or.jp/

しだれ桜など、園内の見どころ

しだれ桜

六義園の見どころは、なんといっても、このしだれ桜です。高さ約15メートル、幅は約20メートルにも及びます。まるで桜の花が覆いかぶさってくるかのような大迫力のしだれ桜は見ごたえ抜群です。昼間は薄紅色の花が、可憐ではかなげな印象をもたらしますが、夜にライトアップされると、しっとりとした妖艶な雰囲気を醸し出してくれます。

出汐湊

「でしおのみなと」と呼びます。この出汐湊は、山の渓流から河川へと流れ、そして海へと流れていく河口の湊をイメージして造られました。大泉水の池畔の名の一つで、右手に中の島、左手に蓬莱島、対岸に吹上浜が見えます。

妹山・背山

妹山・背山は中の島にあります。昔は、女性のことを妹(いも)、男性のことを背(せ)と呼んでいましたが、その名残で妹山・背山と今も呼ばれています。名前が現す通り、男女の間柄を表現した山となっています。中の島の中央にある小山が、この妹山・背山です。

つつじ茶屋

つつじの古木材を用いて建てられたものです。このつつじ茶屋から山陰橋付近までは、秋の紅葉の名所となっています。明治元年、岩崎氏の代に造れましたが、幸いにも戦火を免れ、当時のままの姿での残る希少な建物です。

ささかにの道

ささかにとは、クモの古い呼び方です。老が峰の北側を通る小道がクモの糸のように細いことから、このように名付けられました。また、和歌の道が細く長く絶えないようにという願いが反映されている道だとも言われています。

滝見茶屋

この滝見茶屋は、静寂な景色、そして流れ落ちる水音が楽しめる造りの茶屋となっています。遊歩道から脇に入った場所にあり、散策のちょっとした休憩に適しています。腰を掛けて休むと、周りの自然の音や空気に心も体も癒されます。

土橋

土橋とは、千鳥・白鴎・山陰・藤波と名の付く4箇所の土橋を指します。土留の瓦の隙間に生える夏草が、風情を醸し出しています。

渡月橋

「とげつきょう」と呼びます。六義園の6つの橋の中でも最も重要な動線上にある橋となります。2枚の大岩でできており、重量感を感じることができます。この渡月橋は、「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」の歌から名付けられました。

この記事を書いた人
  • 企画と編集:モモン
  • ライター:ふみ&モモン