「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」がアーティゾン美術館にて開幕

アーティゾン美術館にて、展覧会「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」が2020年11月14日(土)より開催されています。本展は、東西の美術を「都市文化」というキーワードで再考する画期的な「琳派と印象派展」。会期は2021年1月24日(日)までで、前後期で展示替えがあります。
編集部では開幕に先立って開催されたプレス内覧会を取材、会場のようすとともに展覧会のみどころをご紹介します。
- リソース:アーティゾン美術館 プレスリリース
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会場のようす

本展は、アーティゾン美術館のコレクションの核となる印象派の名画と、初公開となる琳派作品を軸に、国内の寺院、美術館、博物館から代表的な作品を加えた、国宝2点、重要文化財7点を含む約100点の作品で構成されています。

また、アーティゾン美術館の前身であるブリヂストン美術館が建て替えのために休館した2015年以降に加わった新収蔵作品の中から、尾形光琳《孔雀立葵図屛風》(重要文化財)を含む12点も初公開されています。


キーワードは「都市文化」
日本とヨーロッパの美術を比較するときに、ジャポニズムの視点での紹介は多々ありました。本展は「都市文化」に注目し、大都市ならではの洗練された美意識の到達点を比較しつつ見渡します。
《孔雀立葵図屛風》、《風神雷神図屛風》も!あの有名な作品が見られる


尾形光琳《孔雀立葵図屛風》、俵屋宗達《風神雷神図屛風》(国宝)を始めとする日本美術史上に輝く名作も、国内の寺院、美術館、博物館から集結。※《風神雷神図屛風》は後期のみ展示


作品紹介
琳派は、17世紀初めの俵屋宗達、18世紀初めの尾形光琳らによって、日本の都であった京都の町人文化として生まれ、19世紀初めに酒井抱一や鈴木其一らによって、将軍お膝元の江戸(現在の東京)に引き継がれた、装飾的な美感を核として発展した都市の美術でした。
一方、印象派は、19世紀後半のフランス・パリを中心に、マネやモネ、ドガやルノワール、セザンヌらによって、日常的な経験を通して受ける印象や市民生活の喜びを率直に表現する、新しく起こったヨーロッパの近代美術でした。
本展は、日本とヨーロッパ、東西の都市文化が生んだ天才画家たちの作品を通して、大都市ならではの洗練された美意識の到達点を比較しつつ見渡そうとする、新たな試みとなります。







開催概要:琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術

※毎週金曜日の20:00 までの夜間開館は、当面の間休止を予定しています。
※チケット情報および最新情報については公式ウェブサイトをご確認ください。
- 会期:2020年11月14日(土)〜2021年01月24日(日)
- 前期:2020年11月14日(土)〜2020年12月20日(日)
- 後期:2020年12月22日(火)〜2021年01月24日(日) ※本展では展示替えがあります。
- 会場:アーティゾン美術館 6階、5階展示室
- 時間:10:00〜18:00(最終入館時間 17:30)
- 休館日:月曜日(11月23日、1月11日は開館)、11月24日、年末年始(12月28日ー1月4日)、1月12日
公式サイト
展覧会情報:琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術
公式サイト:アーティゾン美術館
