開催中 岩合光昭写真展 ねこづくし

※記事中の写真はすべて編集部撮影(取材協力:川崎市市民ミュージアムさま)
開催中 岩合光昭写真展 ねこづくし(川崎市市民ミュージアム)

川崎市市民ミュージアムでは「岩合光昭写真展 ねこづくし」が6月30日(日)まで開催中です。
連休最終日の5月6日には動物写真家・岩合光昭さんによるトークショーが同館映像ホールで開催されました。この日はパブリックビューイングも開催され、開始30分前にはすでに大勢の方で1階の逍遥展示空間もいっぱい、大盛況のイベントとなりました。
トークショーは映像ホールで開催
トークショーは13時より。宮下敏子さん(FMかわさき)を聞き役に、展覧会の3つのテーマ「島の猫」「やきものの里のネコ」「日本各地のネコ」シリーズの中からチョイスした作品を見ながら、岩合さんの猫愛にあふれたトークが展開していきます。

1年のうちに3分の2は撮影に出ていて、その8割が猫を撮っているという岩合さん、基本的にカメラは広角ズームと望遠ズームのみ、汚れても大丈夫で動きやすい服装と、意外な軽装で撮影されているとのこと。これは猫を追って移動し、良い瞬間を切り取るために必要ということですが、撮影での運動量が激しいため、かえって普段は特にトレーニングはしていないということでした。

もともとライオンなど野生動物を撮影されていた岩合さんですが、猫との違いについては「同じですねえ」。
ネコ科で群れを作るのはイエネコとライオンだけなのだそうです。両者は、子を母が守り、メスをオスが守る、人の営みを見るように社会を作っている点に大変興味があるということで、「猫とライオンが好きすぎて」2013年には『ネコライオン』という本も出されています。

猫を見ることで、その背景や暮らし、村や町、さらには国が見えてくるので、撮影するときは猫だけではなくて背景も気にしながらシャッターを切っているとのいう岩合さん。
40年以上、猫を追いかけ続けていると、次に猫がどんな行動やポーズを取ろうとするか、経験則的に予想できるそうなのですが、それでも必ずしも当たるとは限らず、そこがまた岩合さんにとっても魅力的であるようです。
映画について
また、2月22日に公開された初映画監督作品『ねことじいちゃん』についても。ネタバレになるため、本記事では書きませんが、猫の魅力を引き出すというより「猫の魔力」で撮れたシーンもあるそうです。
普段はドキュメンタリーを作っていることもあって、とにかく映画は大変だったそうなのですが、「出産と同じで、一人目を産むのは大変だけど、落ち着くと二人目が欲しくなる」とプロデューサーに言われて、そういうものかなと思ったとのこと。「頑張らなきゃいけないですね。」と意欲を示されていました。
展覧会の会場
展覧会は6月30日(日)までの会期で、企画室1、アートギャラリー1・2・3をにわたり約200余点が展示されます。ネコ好きなら一度は目にしたことのある写真も展覧会ならではの大サイズで楽しむことができます。
会場出口付近のフォトスペースでは撮影が可能です。
物販も盛りだくさん
猫祭り!という感じのミュージアムショップ。連休も終わり猫が足りない方はぜひ猫補充におすすめします。
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開催概要
項目 | 内容 |
---|---|
展覧会名 | 岩合光昭写真展 ねこづくし |
会期 | 2019年4月23日(火)~6月30日(日) |
休館日 | 月曜日、5月7日(火) ※ゴールデンウィーク期間(4月27日~5月6日)は休まず開館 |
開館時間 | 9:30~17:00(入場は閉館の30分前まで) |
会場 | 川崎市市民ミュージアム 企画展示室1、アートギャラリー1・2・3 |
観覧料 | 一般800(640)円、65歳以上・大学生・高校生600(480)円、 中学生以下無料 ※()内は20名以上の団体料金。 ※障害者手帳等をお持ちの方およびその介護者は無料。 |
主催 | 川崎市市民ミュージアム |
協力 | 岩合写真事務所 |
企画協力 | M&M Color |