東京国立博物館の名品「埴輪 踊る人々」「見返り美人図」の修理費用を募る、東京国立博物館創立150年記念「踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト」が、予想を大きく超える1,500万円を集めて、2023年3月末で寄付の受け入れを終了しました。

東京国立博物館は、限られた予算の中で多くの文化財が修理の順番を待っているという課題に直面していますが、このプロジェクトの成功により、その一部を解決することができました。目標を大きく上回る寄付金の余剰分は、同館所蔵の他の文化財の修理費用に活用されるということです。
「踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト」は、同館を代表する二つの作品の修理を通じて、次世代へつなぐかけがえのない文化財の大切さを共有し、広く一般からの支援を募るための取り組みでした。最終的には協賛3社、寄附者482名からの寄付、さらには館内募金箱やミュージアムショップ等での関連グッズの購入を通じた寄附を含め、総額15,396,445円の寄附が集まりました。

現在、「埴輪 踊る人々」は修理工房において解体などの本格修理が進行中で、2024年春には完了する予定。また、「見返り美人図」も今年秋頃から本格修理を開始し、2024年秋には完了予定ということです。修理の進行状況や修理完了後の展示情報については、今後も東京国立博物館のウェブサイト等で随時更新されます。
これらの文化財が新たな輝きを取り戻し、再び公開される日が待ち遠しいですね。
リソース
- 東京国立博物館さま、文化財活用センターさまプレスリリース
- https://www.atpress.ne.jp/news/355111
「踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト」実施結果の概要
- 名称: 東京国立博物館創立150年記念 「踊る埴輪&見返り美人 修理プロジェクト」
- 寄附募集期間: 2022年4月1日~2023年3月31日
- 目標金額 : 1,000万円
- 寄附金の使途: 「埴輪 踊る人々」「見返り美人図」の修理に関連する費用 ※上記の費用を上回る寄附金は、東京国立博物館が所蔵する他の文化財修理費として活用。
- 寄附方法: ウェブサイト(クレジットカード、銀行振込)、館内募金箱等
- 寄附金受入結果:寄附受入総額 15,396,445円(プロジェクト期間累計)
- 修理の進捗状況については、ウェブサイトやSNSで発信予定。
埴輪 踊る人々
- 修理期間 :2022年秋~(約1年半)
- 修理後の公開:2024年秋以降
見返り美人図
- 修理期間 :2023年秋~(約1年)
- 修理後の公開:2025年秋以降