[終了]東京国立博物館でお花見!春の恒例企画「博物館でお花見を」

2018年3月16日

投稿:ミュージアムズ編集部
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※会期終了に伴い画像の公開を停止しました。

庭園風景
庭園風景

作品と庭園の桜のお花見、両方を楽しめるトーハクの春の恒例企画

上野公園の桜も咲き始めましたが、博物館でお花見というのはいかがでしょうか。今回は3月13日よりスタートした東京国立博物館の恒例企画、「博物館でお花見を」をご紹介します。こちらは桜にちなんだ名品を展示し、さまざまなイベントが開催される春の企画です。展示室では名品に咲く桜、自慢の庭園では約10種類の桜が花を咲かせており、作品と実際の桜、両方が楽しめるトーハクならではのお花見企画、この記事では展示の見どころやイベントなど広報画像もまじえながら詳しくご紹介したいと思います。ぜひお出かけ計画のご参考に!

「博物館でお花見を」開催概要

項目内容
期間2018年3月13日(火)~4月8日(日)
開館時間9:30~17:00
金・土曜日は21:00まで
4月1日(日)・8日(日)は18:00まで
入館は閉館の30分前まで
休館日3月19日(月)
観覧料一般620円(520円)/大学生410円(310円)
( )内は20名以上の団体料金
お問い合わせ東京国立博物館
電話:03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイトhttp://www.tnm.jp/
  • 本料金で「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」展(~5月13日〈日〉)も観覧できます。
  • 高校生以下、および満18歳未満と満70歳以上の方は無料。
     - 入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
  • 障がい者とその介護者1名は無料。
    • 入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
  • 子ども(高校生以下および満18歳未満)と一緒に来館した方(子ども1名につき同伴者2名まで)は、団体料金で観覧できます。

東京国立博物館へのアクセス

  • 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
  • JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分
  • 京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分

館内桜めぐり、庭園開放、さくらカフェ、ミニコンサートも!

はい。見どころがたくさんありすぎですが、そこはWEBサイトの良いところ、ページ数関係なくぜーんぶご紹介しちゃいます!

本館桜めぐり

国宝「花下遊楽図屛風」など桜を描いた絵画や、桜をモチーフにした工芸品、サクラ材の仏像など、桜に関連した様々な作品が展示されます。該当作品のキャプションには、桜マークが付いているとのことです。こういう遊び心が個人的に大好きですトーハクさん。

桜スタンプラリー

期間中、本館展示室の5つのポイントでスタンプを集め、全部揃えるとオリジナル缶バッジのプレゼントがあります。

  • 「博物館でお花見を」期間中毎日開催
  • 台紙の配布・バッジ引換え場所:本館エントランス
    • 引換えは10:00~閉館まで

主な展示作品

本館2室(国宝室)

  • 国宝 花下遊楽図屛風 (かかゆうらくずびょうぶ)

満開の桜の下、歌舞音曲の宴を楽しむ人々の姿が400年前のお花見の賑わいを今に伝えます。(右隻の中央部分は、関東大震災で失われてしまいました。)

本館3室

  • 重要文化財 厩図屛風 (うまやずびょうぶ)

馬たちの繋がれた厩の庭先には満開の桜の花が。桜を見上げるかのような鶴の姿にも注目です。(展示は3月20日(火)~)

本館7室

  • 観桜図屛風 (かんおうずびょうぶ)

『伊勢物語』第八十二段「渚(なぎさ)の院(いん)」の一場面。狩りに出掛けた先で花見に興じる惟喬(これたか)親王らを描きます。(展示は3月20日(火)~)

本館8室

  • 吉野山蒔絵棚 (よしのやままきえたな)

全面に桜花爛漫の山水を描き、平安時代からの桜の名所、吉野山を表現しています。

  • 桜賦 (さくらのふ)

桜が日本を代表する花であり、昔から人々に種々の感情を呼び起こさせたことを力強く述べています。(展示は3月20日(火)~)

本館10室

  • 飛鳥山花見 (あすかやまのはなみ)


飛鳥山は8代将軍吉宗ゆかりの桜の名所で、花見客で賑わいました。ちょっと飲み過ぎた美人の姿も。(展示は3月20日(火)~)

  • 振袖 染分縮緬地枝垂桜菊短冊模様(ふりそで そめわけちりめんじしだれざくらきくたんざくもよう)

枝垂桜が肩にかかる模様が優美な友禅染。模様を上下に分けるスタイルは江戸時代中期の流行です。

本館11室

なんと桜で作られた仏像です。この季節にぴったりですねー。

  • 不動明王立像 (ふどうみょうおうりゅうぞう)

褐色のサクラ材は、香木であるビャクダンの代用材として仏像制作に用いられたようです。

本館13室

  • 色絵桜樹図透鉢(いろえおうじゅずすかしばち)


ぜひ真横からもご覧ください。透かし表現を通して、鉢に広がる満開の桜がより楽しめます!

本館18室

  • 嵐山春景(あらしやましゅんけい)

手前に桂川が流れ、山の斜面に満開の桜が描かれています。嵐山は、平安時代以来の桜の名所の一つです。(展示は3月20日(火)~)

春の庭園開放

展示室で桜の作品を見たあとは、庭園でゆったりとお花見が楽しめます。
今年の東京国立博物館の庭園開放は昨年より長く実施されます。

日程

  • 3月13日(火)~5月20日(日)
  • 10:00~16:00
    -桜ライトアップ実施日は19:30まで

桜ライトアップの日程

  • 3月30日(金)
  • 3月31日(土)
  • 4月6日(金)
  • 7日(土)

さくらカフェ

  • 3月13日(火)~5月20日(日)
  • 10:00~16:00(桜ライトアップ実施日は18:00まで)
  • ラストオーダーは閉店の15分前

*庭園開放、桜ライトアップ、さくらカフェについては、悪天候により中止の場合があります。

桜イベント

期間中、非常にたくさんのイベントが開催されます。特に表示があるもの以外はすべて参加無料、事前申込み不要でお楽しみいただけます。(要当日の入館料)また、事前申し込みのイベントについては東京国立博物館のサイトをご確認ください。

鑑賞ガイド

桜にちなんだ作品の見どころをダイジェストでご紹介。
会場はいずれも本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース)です。

内容項目
日時3月23日(金)14:00~14:30
講師小島有紀子(教育講座室アソシエイトフェロー)
内容項目
日時3月28日(水)14:00~14:30
講師勝木言一郎(教育講座室長)

桜ギャラリートーク

会場はいずれも本館地下 みどりのライオン(教育普及スペース)です。

内容項目
タイトル「古典の香り『春』」
内容薫物を焚きながら、いにしえの春の香りについてお話します。
日時3月30日(金)14:00~14:30
講師田邊留美子(登録室アソシエイトフェロー)
内容項目
タイトル「国宝『花下遊楽図屏風』を楽しむ」
内容今から400年前のお花見を描いた作品の魅力や見どころをご紹介します。
日時4月4日(水)14:00~14:30
講師大橋美織(絵画・彫刻室研究員)

桜セミナー 「桜咲く絵画の世界」

桜は、日本人に最も親しまれている花ではないでしょうか。桜の描かれた絵画を紹介し、その人気の秘密を考えます。

内容項目
タイトル「桜咲く絵画の世界」
日時4月7日(土)13:30~15:00(13:00開場予定)
講師田沢裕賀(学芸研究部長)
場所平成館大講堂 定員380名(先着順)

桜ワークショップ「春らんまん 桜ぬりえ」

本館で展示中の桜をモチーフにした作品のぬりえです。思い思いに色を付け、自分だけの春らしい作品がつくれます。展示室にある作品の春らしい色づかいにも注目!

  • 3月29日(木)~4月2日(月)
  • 各日 11:00~16:00 本館2階ラウンジ
    • ※ぬりえシートがなくなり次第終了

ボランティアによるガイドツアー

桜にちなんだ作品や構内の見頃の桜など、さまざまなテーマで「トーハクの桜」をご案内します。(日時・テーマついては東京国立博物館さんのHPをご確認ください)

東博句会「花見で一句」

桜咲く庭園や桜をモチーフにした作品をテーマに一句詠んでみませんか? 構内4か所の投句ポストで俳句を募集。入選作品は『東京国立博物館ニュース8-9月号』、当館ウェブサイトにて発表。入選者には記念品を贈呈します。

  • 「博物館でお花見を」期間中、毎日受付

桜の街の音楽会

「東京・春・音楽祭」参加アーティストによる無料のミニコンサートです。(各回20分程度)

内容項目
日時3月29日(木)13:00~
出演對馬哲男(ヴァイオリン)
会場本館大階段
内容項目
日時4月2日(月)11:00~
出演Vive!サクソフォーン・クヮルテット
会場正門前(雨天時は本館前)
内容項目
日時4月2日(月)13:00~
出演坂東真奈実(ヴァイオリン)&黒川美咲(チェロ)
会場法隆寺宝物館エントランス
  • 主催・お問合せ 東京・春・音楽祭実行委員会(TEL:03-5205-6497)
  • ウェブサイト http://www.tokyo-harusai.com/

読んでいただいてありがとうございました。

東京国立博物館の企画展示は、さまざまなイベントが盛りだくさんで、特別展とはまた違うお得感があります。上野公園の桜とともに、是非「博物館でお花見」を楽しんでみてください!

  • 博物館でお花見を
  • 2018年3月13日(火)~4月8日(日)
  • 9:30~17:00
    • 金・土曜日は21:00まで
    • 4月1日(日)・8日(日)は18:00まで
    • 入館は閉館の30分前まで
  • 休館日 3月19日(月)
  • 観覧料 一般620円(520円)/大学生410円(310円)
    -( )内は20名以上の団体料金
  • http://www.tnm.jp/

(取材協力:東京国立博物館様)