開催が中止となりました。

多角的な視点から和食に迫る

和食は2013年に「和食;日本人の伝統的な食文化」として、ユネスコ無形文化遺産登録を受けました。外来の文化も柔軟に受容しながら発展し、今もなお変化し続ける和食。本展では、明治時代以降に広まった日本独自の「洋食」などにも目を向けつつ、日本列島の自然がもたらした多様な食材、人々の知恵で作り出された発酵などの技術、古代から未来をも見据えた和食の歴史的変遷などを、わかりやすく紹介していきます。多角的な視点から和食に迫る、国立科学博物館として初めての大規模特別展となります。

- 奈良時代の貴族の宴会料理の再現模型 奥村彪生監修 奈良文化財研究所蔵
みどころ1 体感!「和食食材図鑑」

日本列島の豊かな自然が育む食材の多様性は、和食の大きな特色です。すべての基本となる「水」、気候と関わりの深い「キノコ」「山菜」、彩り豊かな「野菜」、古来食されてきた「魚」「貝・甲殻類」「海藻」などを切り口に、250点以上の実物標本やリアルな模型、映像などを通して、科学的な視点で身近な食材を解説。

- [左] 潮間帯の岩上に生育するヒジキ(干潮時)
- [右] 木灰をまぶした米にコウジカビを生やして作られる種麹
みどころ2 「和食の歴史」
料理の再現模型や歴史資料などを通じて、縄文時代から今日まで、海外との様々な交流を通じて成立してきた和食の歴史、その背景にある人々の知恵や技術の発展などを紹介。卑弥呼の食卓の再現模型も!
- [左] 卑弥呼の食卓の再現模型 大阪府立弥生文化博物館蔵
- [右] 織田信長が徳川家康をもてなした本膳料理(1582(天正10)年5月15日)の再現模型 奥村彪生監修 御食国若狭おばま食文化館蔵江戸時代

背景画像:「東都名所高輪二十六夜待遊興之図」(部分)東京都江戸東京博物館蔵

みどころ3 「未来の和食」
貴重な食料資源の確保、宇宙生活を目指した研究開発など、和食の未来に向けた最新情報を紹介。

- [左] スマートキッチン家電「OiCy Taste」 画像提供:クックパッド
- [右] NHK「きょうの料理」より 1970年代撮影
みどころ4 「映像で楽しむ和食」
圧倒的な高精細映像や、インタラクティブ・アートも取り入れた映像展示で、和食の世界を体感。

開催概要
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点より、国立科学博物館は当面は臨時休館を継続することが3月13日に発表になりました。お出かけの際はウェブサイトおよび本展公式サイト等で最新の情報をご確認ください。
- 展覧会名:特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」
- 会期:開催日未定〜2020年6月14日(日)
- 会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
- 時間:9:00〜17:00(金曜日・土曜日は20:00まで)
※ただし、4月26日(日)・29日(水・祝)、5月3日(日・祝)~5日(火・祝)は20:00まで 4月27日(月)・28日(火)・30日(木)、5月6日(水・休)は18:00まで
※入場は各閉館時刻の30分前まで - 観覧料:一般・大学生1700円(1500円)、小・中・高600円(500円) ※( )内は前売り料金
- 休館日:月曜日 5月7日(木)・19日(火)
※ただし、3月30日(月)、4月27日(月)、5月4日(月・祝)・18日(月)、6月8日(月)は開館
※開館時間や休館日等は変更になる場合があります。公式サイト等でご確認ください。 - お問い合わせ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
- 展覧会公式サイト:https://washoku2020.jp
