「渡辺省亭 -欧米を魅了した花鳥画-」が2021年3月27日(土)より東京藝術大学大学美術館にて開催

展覧会「渡辺省亭 -欧米を魅了した花鳥画-」が2021年3月27日(土)から5月23日(日)までの期間、東京藝術大学大学美術館にて開催されます。本展は、明治から大正にかけて活躍した渡辺省亭の全貌を明らかにするはじめての展覧会です。渡辺省亭は明治11(1878)年の万博を機にパリに渡り、海外で高い評価を受けた画家でしたが、明治30年代以降は次第に中央画壇から離れて市井の画家を貫いたこともあり没後は知る人ぞ知る存在となっていました。近年、その作品の質の高さから再評価の機運が高まり、満を持して、待望の美術館での「初」の回顧展開催となります。
- リソース:「渡辺省亭 -欧米を魅了した花鳥画-」事務局さま、「渡辺省亭 -欧米を魅了した花鳥画-」プレスリリース
展覧会みどころ
省亭は明治11(1878)年の万博を機にパリに渡り、ドガをはじめ印象派の画家たちと交流した経験を持ちます。繊細で洒脱な花鳥画は、その後、万博への出品やロンドンでの個展などにより海外で高い評価を得ます。一方、国内では迎賓館赤坂離宮の七宝額原画を描くなどその実力は認められながらも、明治30年代以降は次第に中央画壇から離れて市井の画家を貫いたため、展覧会で紹介される機会が少なくなりました。
この展覧会では、海外からの里帰り作品を含め、これまで知られていなかった個人コレクションを中心に、省亭の全画業が紹介されます。
国内美術館で待望の初回顧展

没後は知る人ぞ知る画家となった省亭ですが、近年、作品の質の高さから再評価の機運が高まり、 満を持して、待望の美術館での「初」の回顧展となります。
初公開の個人コレクションなど厳選された作品がずらり!


2021年3月には豪華画集の発行も予定されており、数年前から入念な作品調査が行われてきました。近年公開されたことのない、知られざる個人コレクションを含む、厳選された作品が出品されます。
右:《四季江戸名所(冬 墨堤の雪)》(部分)絹本着色/四幅のうち/個人蔵
海外から初めての里帰り作品も
- 左:《鳥図(枝にとまる鳥)》1878(明治11)年/紙本淡彩/一面/クラーク美術館 Clark Art Institute. clarkart. edu
- 右:《百舌鳥に蜘蛛図(花鳥魚鰕画冊)》 絹本着色/一面(全二十一面のうち)/メトロポリタン美術館
日本では無名に近い省亭ですが、海外ではパリ万博(1878年)への出品などを通じて、「花鳥画の名手」として評価が高く、欧米の名だたる美術館には数多くの省亭作品が所蔵されています。本展には、米国のメトロポリタン美術館などから優品が里帰りします。

開催概要「渡辺省亭 -欧米を魅了した花鳥画-」
本展は事前予約制ではありませんが、今後の状況により変更及び入場制限等を実施する可能性がございます。最新の情報はホームページでご確認ください。
- 会期:2021年3月27日(土)~ 5月23日(日) ※会期中展示替えあり
- 休館日:月曜日 (ただし5月3日は開館)
- 開館時間:午前10時〜午後5時 (入館は午後4時30分まで)
- 会場:東京藝術大学大学美術館 (台東区・上野公園)
- 問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600
- https://seitei2021.jp
- https://www.geidai.ac.jp/museum/
観覧料(税込)
- 一般 高校・大学生 当日 1,700円 1,200円、 前売 1,500円 1,000円
- ※中学生以下無料。
巡回予定
- 岡崎市美術博物館 2021年5月29日(土)~ 7月11日(日)(予定)
- 佐野美術館 2021年7月17日(土)~ 8月29日(日)