特集展示『大和路の仏にであう  -奈良に生きた写真家・永野太造と仏像写真-』 9月まで会期延長 (半蔵門ミュージアム)

2020年6月12日

投稿:ミュージアムズ編集部
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半蔵門ミュージアム、6月24日(水)より開館  特集展示『大和路の仏にであう  -奈良に生きた写真家・永野太造と仏像写真-』 9月27日(日)まで会期延長

 新型コロナウイルス感染症対策のため、2月28日(金)から臨時休館をしていた半蔵門ミュージアムが、6月24日(水)より開館します。当面の間は、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、開館時間の短縮、予約入場制が実施されます。また、再開にあわせて今春、開催予定だった特集展示『大和路の仏にであう -奈良に生きた写真家・永野太造と仏像写真-』の会期を9月27日(日)まで延長されます。

特集展示『大和路の仏にであう -奈良に生きた写真家・永野太造と仏像写真-』

 永野太造(1922-90年)は、奈良文化財研究所の調査に同行するなどして、仏像を中心に多くの文化財を撮影し功績を残した写真家です。終戦後、伯父から継いだ「鹿鳴荘」(現「永野鹿鳴荘」)を拠点に、独学で写真技術を習得した永野は、大和路の仏像を中心に多くの写真を撮り続けました。その作品からは、永野独自の仏像へのまなざしを感じることができます。2015年、帝塚山大学(奈良市)は、この永野が撮影した6,934枚のガラス乾板の寄贈を受けました。今回展示するのは、50点の高精細デジタル画像による大和路の仏像写真です。

 メインの地下展示エリアでは、南都七大寺の仏像を中心に高精細デジタル画像で出力された永野作品を紹介。その一部は実際の仏像と同じ大きさで展示します。1階ギャラリーでは、近接撮影した仏像の迫力を伝える作品を出展。2階マルチルームでは、永野が撮影した仏像写真を大和路の地域ごとにまとめてご覧いただきます。奈良に生きた写真家 永野太造の仏像写真をとおして、永野がとらえ続けてきた“大和路の仏”を辿ります。

永野太造(ながのたぞう)プロフィール

 1922年、大阪市生まれ。第二次世界大戦後、「鹿鳴荘」(現「永野鹿鳴荘」)を継ぎ、独学で写真を撮り始める。1952年、奈良文化財研究所美術工芸室の調査に参加し、多くの文化財を撮影。1957年、「世界観光ポスター展」で「奈良大和路仏像ポスター」(東大寺月光菩薩像)が最優秀賞を受賞。
 1970年代、『奈良六大寺大観』西大寺、『大和古寺大観』浄瑠璃寺や不退寺(ともに岩波書店)の写真を担当。1990年、68歳で死去。

半蔵門ミュージアム第8期特集展示 概要

  • 『大和路の仏にであう -奈良に生きた写真家・永野太造と仏像写真-』
  • 会期:6月24日(水)~9月27日(日) 
  • 時間:10時30分~16時30分(入館は16時まで)
  • 入場料:無料
  • 休館日:毎週月曜日・火曜日(月曜・火曜日が祝日や振替休日にあたる場合も休館)
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予約入場制について

 館内での密集・密接を避けるため導入される予約制入場制は、予約は30分毎に10名の定員枠。WEB及び電話で受付。開始は6月13日午前10時30分より。